( 273651 ) 2025/03/10 06:44:50 0 00 金利が「0.5%」に引き上げ! 35年ローンで「6200万円」のマンションを購入したいけど、今後も金利が上がると考えると、無理してでも早く買ったほうがいいですよね?
住宅を購入する際、多くの人が住宅ローンを組むのではないでしょうか。月々の支払いを考えると住宅の購入費用は少しでも抑えたいところでしょう。
しかし、住宅金融支援機構の2023年度フラット35利用者調査によると、マンションを購入するための所要資金の平均は5245万円で年々上昇しています。物価の高騰や金利の上昇を考えると、無理してでも早く購入に踏み切るべきか悩みどころではないでしょうか。
本記事では、住宅ローンの金利が今後どうなるのか解説し、高めの物件でも早いうちに購入すべきかどうかについて考えてみましょう。6200万円の物件を購入した場合、月々の支払いはいくらになるのかもシミュレーションします。
令和7年1月24日、日本銀行は金融政策決定会合で、政策金利を現行の0.25%から0.5%に引き上げることを発表しました。政策金利が上昇すると、景気の過熱が抑えられ物価を抑えられる一方で、企業や個人がお金を借りにくくなるデメリットが生じます。
ローン金利が上昇するとみられるため、既に変動金利で住宅ローンを組んでいる人やこれから住宅ローンを組むことを考えている人にとっては大きなダメージとなるでしょう。
6200万円のマンションをフルローンで購入した場合、月々の支払いはいくらになるのでしょうか? 35年ローンを組むと想定してシミュレーションしてみましょう。
仮に年2回、1回5万円のボーナス返済ありとして、金利0.375%で計算するとします。その場合、月々の支払いは14万8647円で支払総額は6618万円です。
金利が0.035%上昇した0.410%で計算すると、月々の支払いは14万9542円で支払総額は6658万円となります。月々の支払いだけで考えると895円の違いなので大きな差は感じないかもしれませんが、支払総額で見ると40万円もの差が出ます。
金利が0.100%上昇した0.475%で計算した場合、月々の支払いは15万1212円となり支払総額は6733万円です。金利が0.1%上昇すると、どれだけ家計に大きな影響が出るのかは一目瞭然ですね。
住宅ローンを組むときは、月々の支払いをしながら生活していけるのか、考えることが大切です。
マンションを購入すると、管理費や修繕積立費など別の出費もありますし、車を購入したり、子どもが増えたりすることも想定しておきましょう。妊娠出産や急な病気などで夫婦の双方、もしくはどちらかが働けなくなるリスクも考慮しておかなければなりません。
物件価格を少しでも抑えるためには、希望の広さや間取りを見直したり、別のエリアで検討したりするなどが考えられます。
しかし、希望の物件を見直したことで生活空間に余裕がなくなる、通勤時間がかかって疲弊するなどの弊害が出る可能性もあります。多少無理をしてでも希望の物件を購入するというのも、1つの選択でしょう。
住宅購入費用はできるだけ抑えたいところですが、抑えれば抑えるほど良いというものではありません。なぜなら、家は買って終わりではなくその後の生活があるからです。
住宅ローンを組む時は、今後、支払いを続けながら生活ができるのかを考えることが重要ですが、暮らしやすさや交通の利便性も大切なポイントですよね。理想の生活に近づけるために、多少無理をしてでも買ってしまうというのも1つ。生活を共にする家族と話し合ってみてください。
出典 住宅金融支援機構 2023年度フラット35利用者調査 日本銀行 金融市場調節方針の変更について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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