( 274911 ) 2025/03/15 05:32:31 0 00 石破茂首相(2025年撮影)
石破茂首相は13日深夜、首相公邸で報道陣の取材に応じ、3日に首相公邸で開いた自民党新人議員との会食前に、「手みやげ」として1人10万円の商品券を渡していた問題が表面化したことについて事実関係を認めた上で、商品券の配布は自身の指示だったと明かした。
記者から「配布は総理が指示をしたのか」の問いには「さようでございます。他のどなたからの指示もない」と述べた。
また、こうした形での「手みやげ」配布は初めてではないとも明かし「本当にご苦労していただいた(議員の)ご家族の方に対して、これまでありがとうございますという趣旨で、お渡ししたことはございます。(初めてではない?の問いに)ございません」と述べた。
物価高で生活必需品を購入するにも国民が苦しい思いを強いられている中、新人議員に1人10万円という高額の商品券を渡すことに「国民の理解を得られるのか」との質問も出たが、石破首相は「物価高については今日も(国会で)申し上げたが、物価高を上回る賃金上昇ということで、政府として全力で取り組んでいる」と主張。「本当に、選挙やその前の活動で何年も何年も苦労していることについての、ご慰労の意味もあった。国民のみなさまが物価高に苦しんでいることは、それを上回る賃金上昇という形で、それにお応えするため、政府として努力をしている」「何年も何年も苦労してこられた方々へのご慰労もございましたが、国民の思いに反することがあったとするならば、申し訳ないことでございます」と述べた。
「国民の不信感につながるとは感じていないのか」と問われると「それは、国民の方々がそのように思われたなら、それは申し訳ないと思っている」と開き直るような言葉で応じた。
商品券を受け取った議員たちは、一様に返却したと伝えられる。自民党が、裏金問題など「政治とカネ」の問題で世間から厳しい目で見られているさなかであることを意識したためと思われるが、「(新人議員に)疑念を抱かせる余地があったと思うか」と指摘された石破首相は「そういうふうにお思いになった方がおられるということは、そういう事実として、受け止めないといけない」とだけ語った。
こうした慣習が自民党で慣例化していたのかとの疑念もあるが、そのことについては「党内でどうかは、知る立場にはない」と述べるにとどめた。
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