( 275171 )  2025/03/16 05:10:33  
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参院予算委員会で答弁する石破茂首相=14日午後、国会内(春名中撮影) 

 

石破茂首相が公邸で行った衆院1期生15人との会食に先立ち、石破事務所が10万円相当の商品券を全員に配布した問題で、首相は14日の参院予算委員会で、会食の費用は1人当たり約1万5千円で、私費による支出だと明らかにした。「なるべく費用のかからないところということで選定した」と述べた。立憲民主党の森本真治氏への答弁。 

 

首相は会食のメンバーについて、衆院1期生に加え、林芳正官房長官と衆参の官房副長官の計19人だと説明した。官房機密費を使ったかを問われると「私費で行っている」と否定した。「議員を40年近くやっていると、それなりに自由に使えるお金がある。歳費などを積み重ね、親の遺産もある」とも語った。 

 

続いて質問に立った立民の岸真紀子氏は「自民党という組織は、土産という概念に10万円という高額なお金が飛び交う世界なのか」と質問した。首相は「甘んじてお叱りは受けなければならない」としたうえで、「土産は若いころもらったことがあるが、もらったらそのまま持ってホテルの旅行代理店に行って航空券にかえた。当時は(国会議員の移動のために支給されるのは)国鉄パスの時代で、航空券が出なかった」と振り返った。首相は重ねて商品券の政治活動目的での配布を否定したが、岸氏は「移動手段に使ったなら政治活動といわざるを得ない」と述べ、首相の認識を疑問視した。 

 

 

 
 

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