( 278324 )  2025/03/28 04:02:00  
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元首相安倍晋三への銃撃事件で殺人罪などに問われている山上徹也被告が、宗教学者と複数回にわたり面会していたことが明らかになった。

弁護側は、被告の家族が旧統一教会に献金をして自己破産した影響を裁判の争点にし、量刑に影響すると主張している。

一方、検察側は犯行の悪質さを重視すべきだとして、宗教の影響を考慮しない方針をとっている。

被告は大阪拘置所にいて、公判前整理手続きが長引いている。

今後、被告を取り巻く教団の影響をどう扱うかで弁護側と検察側で対立が続いている。

(要約)

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移送のため、奈良西署を出る山上徹也被告=2023年2月14日午前10時14分、奈良市、白井伸洋撮影 

 

 安倍晋三元首相の銃撃事件で殺人罪などに問われ勾留中の山上徹也被告(44)が、宗教学者と複数回にわたり面会していたことが関係者への取材でわかった。弁護側は、被告の家族が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に献金をして自己破産した影響を裁判員裁判の争点に据え、量刑の検討材料にしたい考えだ。 

 

 一方で検察側は、犯行そのものの悪質さを検討すべきで宗教の影響に立ち入る必要はないとして、弁護側の方針に反発している。 

 

 山上被告は起訴後の2023年2月以降、大阪拘置所に勾留され、平均11カ月ほどで終わる公判前整理手続きが長引いている。関係者によると、教団が一家に及ぼした影響をどう審理するかをめぐり、弁護側と検察側で綱引きが続いていることが理由の一つだという。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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