( 278356 ) 2025/03/28 04:35:26 0 00 辻元清美参院議員(2024年9月撮影)
立憲民主党の辻元清美代表代行は27日の参院予算委員会で、石破茂首相が25日の斉藤鉄夫公明党代表との面会で、現在審議中の25年度予算案成立後に「強力な物価高対策」を取ることに意欲を示す発言をしたとされることに苦言を呈し、国民に対して謝罪するよう求めた。
石破首相の発言は面会後、斎藤氏が取材に明かしていたが、参院で予算案審議中に、予算成立後のさらなる物価高対策に意欲を示したとする発言には与野党から批判が出ている。石破首相はこの日の委員会冒頭で「参院予算委員会の審議中にご心配、ご迷惑をおかけすることになり、申し訳なく思います」と謝罪した。
石破首相が斎藤代表に伝えたとされる物価高対策の中には、価格が高騰するコメや、ガソリン価格への対応策も含まれていたとされている。
辻元氏は、首相の新人議員への商品券配布をあてこするように「10万円の商品券を配ったから、(国民に)おこめ券でも配るのかなと思いましたよ」と皮肉りつつ、「国民は、相当生活がしんどく切り詰めている。そんな中でこういう混乱を招く発言をすると、国民やマーケットには『強力な物価対策もあるかも』とミスリードし、むしろ景気の足を引っ張るのではないか」と指摘した。その上で「予算委員会でおわびするということをおっしゃったが、迷走した発言をしたからごめんなさいねと、国民に対しておわびしてください」と求めた。
答弁に立った石破首相は「この予算の成立を期して一生懸命説明しているが、経済がどう動くか完全に予測しうるものではないし、今後も物価が上がることはあるかもしれない」「あらゆる方面に向けて政府として対応をとっていく」などと、辻元氏の質問趣旨とは離れた持論を述べた。
辻元氏が自席から「おわびするかと聞いている」「おわびしたら?」「国民に対して」とツッコミを続けたため、石破首相は「ご指摘のように、国民に混乱を招いたということがあるとすれば、そうであればそれは申し訳ないことでございました。申し訳ございません」と、"条件付き"で応じた。
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