( 278741 ) 2025/03/29 07:13:12 0 00 立花孝志氏
兵庫県知事選の「百条委員会」から千葉県知事選まで。「NHKから国民を守る党」の党首・立花孝志氏は政界で独自の存在感を放っている。前回の対談では竹中平蔵氏と対談し、大きな反響を呼んだ立花氏。今回はメディアの変化や選挙戦略、財政問題まで幅広いテーマについて語ってもらった——。全3回の第3回。(取材日:2025年3月5日)
——最近話題になっている財務省解体デモについてはどうお考えですか?
最近、ヒカル氏や青汁王子など有名インフルエンサーが参加していますが、3月11日のデモには私も取材に行こうと思っています。現在は1,000人規模ですが、1万人、10万人規模まで膨れ上がる可能性があります。「財務省が悪い」と思っている人は多いですから。
しかし、財務省職員は非常に優秀で給料も安く、政治家からのコントロールで動いているだけです。主体的に動いているわけではないのに、世間では「財務省が悪い」と思われています。財務省を批判している人には陰謀論を信じている人も多く、合理的な説明をしても「財務省の犬だ」と反論されてしまいます。
私は元々減税を訴える側でしたが、国会に入ってヒアリングを重ねるうちに、賢い人たちが賢くない人たちのことも考えて社会を作っていることを知りました。減税は一種のギャンブルで、失敗すれば国が破綻する可能性もあります。財務省の人々は「80年間平和に来ているのに、それを本当に変えていいのか」という問いを投げかけているのです。
——介護難民問題についてはどのような対策をお考えですか?
現物支給です。今はそうした人たちに行政がお金を配って、一人暮らしをしていただいているまま、ご自身で買い物や調理をしていただくから費用がかかってしまっているのです。小中学校の廃校になった施設には給食設備があるので、そこに高齢者に入ってもらい、食事、住居、衣服、医療、介護、そして娯楽をまとめて提供するのです。
これにより費用を大幅に削減できます。現在、生活保護の人には最低でも15万円程度支給されていますが、施設で現物支給することでコストを下げられます。24時間介護があり、医師が常駐し、仲間もいる環境を整備すれば、一人で生活保護を受けて貧しい食事をするよりも、給食を食べながら皆と楽しく過ごせる方がいいと思う人は多いでしょう。
これは高齢化した方や病気・怪我で働けない方向けの施設です。犬や猫などのペットもいて、YouTubeも見られ、麻雀などのゲームもできる環境を整えます。入所者同士が助け合う仕組みも作りたいですね。タオルたたみや洗濯、掃除など、できることをやってもらうことで、一方的に援助を受けるだけでなく、社会に貢献できる喜びも感じられるようにしたいです。
私は30年前からこのようなことを考えていました。誰でも病気や怪我で生活保護を受ける可能性があります。その時に単にお金が欲しいのではなく、安心して食事ができ、医療サービスが受けられる環境が重要なのです。
——最近の立花さんには「怖い」という印象をお持ちの有権者も多いと思いますが、ご自身についてはどのような性格であると思われていますか。
母親からは「めちゃくちゃ優しい子だ」と言われますし、子供たちからも「パパは楽しい、パパは明るい、パパはかわいい」と言われます。彼女にも「かわいい」と言われます。
なぜ怖い人と思われているかというと、無理をしているからです。実は気が小さいんです。内部告発者はめちゃくちゃいじめられます。一人だけ調子を崩したと思われ、ネットでも攻撃されました。子供たちもいじめられました。
真面目にやってもダメなので、戦略的に悪目立ちするような言動をし出して、強くなるしかなかったのです。万が一刑務所に行くことになっても、2年か長くて5年程度だろうと考え、あまり気にせずやっています。
強くないと優しくなれないので、優しくなるために強くなろうと努力しています。
立花孝志
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