( 279711 ) 2025/04/02 05:58:51 0 00 退職代行「モームリ」には、4月1日の入社式当日にも新卒社員から依頼が来ている=1日、東京都品川区(黄金崎元撮影)
多くの企業で入社式が行われた1日は社会人として門出の日だが、退職代行会社では早くも今年の新卒社員から依頼の電話が鳴っている。退職代行「モームリ」を管理するアルバトロス(東京都品川区)によると、昨年の新卒社員の利用者は4~6月が多く、全体の4割を占めた。
東京都内にあるモームリのオフィスでは、オペレーター約40人が依頼者の対応や企業への退職代行業務を行っており、1日も代行依頼が入った。この依頼者は体調不良で入社式に出席できないと会社に伝えたところ、高圧的な態度をとられたため、退職を決めたという。
入社式前日の3月31日も3件の依頼があり、3月は4月入社の内定辞退者が30人以上に上った。
アルバトロスの大山真司執行役員は「例年、4~6月の退職理由は入社前の契約内容や労働条件と、勤務実態が乖離(かいり)しているケースなどが多い」と話す。
同社の24年4月~25年2月末の統計によると、昨年の新卒社員の利用者1814人のうち、依頼が最も多かったのはゴールデンウイーク(GW)を含む5月で、2番目は4月、3番目が6月だった。
大山氏は「入社式や研修を終えたGW明けの依頼が多い傾向にある。7月以降は、いじめやパワハラなどの人間関係が原因のケースが目立つ」と話す。
同社の利用者は年々増加しており、23年新卒は476人だったが、24年新卒は4倍近く増えたという。(黄金崎元)
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