( 280586 )  2025/04/05 07:00:14  
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関西テレビの大多亮社長(4日午後2時半ごろ) 

 

 関西テレビの大多亮社長は、4日午後2時半から報道陣の取材に応じ、社長の職を「辞任」すると発表しました。 

 

 中居正広さんとフジテレビのアナウンサーだった女性とのトラブルをめぐり、大多社長は当時、フジテレビの編成担当の専務取締役で、自身の「進退」について言及するかが注目されていました。 

 

関西テレビの大多亮社長(4日午後) 

 

 大多社長は、4日午後に開いた臨時取締役会で社長の辞任を申し出たことを明かし、「(フジテレビの第三者委員会で)当時の対応に厳しい指摘を受けた。その指摘を真摯に受け止め、私はこれ以上、関西テレビの社長を続けるのは不適切」と理由を説明しました。 

 

 さらに、「女性Aさんに対してまず謝りたい。心情に寄り添うことができず、彼女を苦しめたことを本当にお詫びしたい」と述べ「今回の問題の対応にあたっては、中居氏や番組を守ろうという意思は全くなかったが、私に入った情報から『プライベートな問題』と考えてしまった」と振り返りました。 

 

 その上で「彼女の病状や気持ちを汲み取る努力をすれば、彼女にもっと寄り添った対応ができたと深く反省をしている。視聴者の皆様、ステークホルダーの皆様、関係者の皆様、さらに社員の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます」と謝罪しました。 

 

 社長の辞任は4日付で、6月の株主総会までは福井澄郎会長が社長を兼任するということです。 

 

フジテレビの第三者委員会の会見(3月31日) 

 

 一連の問題を調査していた第三者委員会は3月31日に調査報告書を公表し、中居さんと女性が仕事上の関係にあり、圧倒的な権力格差があったことなどから「業務の延長線上における性暴力であった」と認めました。 

 

 また、トラブルの把握後、フジテレビ幹部が「中居さんの利益のために動いた」とも指摘し、フジテレビの一連の対応は、「経営判断の体をなしていない」と厳しく批判しました。 

 

 大多社長は調査結果の公表後、「厳しいご指摘を受けたことを、真摯にそして深く受け止めております。被害に遭われた女性には、寄り添うことができず、心よりお詫び申し上げます。また、視聴者の皆様やすべての取引先の皆様にも深くお詫び申し上げます」と文書にてコメントを発表していました。 

 

 

 
 

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