( 281366 ) 2025/04/09 03:04:59 0 00 大阪・関西万博の「テストラン」で記念撮影をする参加者=大阪市此花区で2025年4月4日午前9時35分、大西岳彦撮影
大阪府の吉村洋文知事は8日、大阪・関西万博の混雑緩和を目的とした「アーリーゲートオープン」(開場時間の繰り上げ)の導入を検討するよう、万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)に求めた。開幕日は14万~15万人の来場が見込まれており、待ち時間の短縮が急務となっている。吉村氏は紙の地図の必要性にも言及するなど、13日の開幕を目前に控え、続々と「注文」をつけた。
万博協会幹部も出席する府市の万博推進本部会議で語った。吉村知事は万博協会の副会長を務めている。
4~6日に万博会場で実際に来場者を招いて実施された「テストラン」(リハーサル)は最終日の6日に3日間で最大となる約4・7万人が来場するなど計9万8000人が参加。一部の時間帯で入場ゲート付近に行列ができ、1時間以上待たされた来場者もいた。会議では、入退場における滞留や手順、会場案内といった課題点などを共有した。
吉村氏は「入場ゲートでの待ち時間が非常に長く予約したパビリオンの時間に間に合わない、との声が届いている」と述べ、改善の必要性を指摘。開幕日には6日の約3倍となる来場者が見込まれるとして、入場ゲートの開場時間を早めるなどの対応を「開幕日を含め検討をしてほしい」と語った。
このほか、ゲート混雑のため、あらかじめ入場に必要なQRコードを用意することを来場者に求めるなど事前の呼びかけ強化や、会場内で来場者がトイレや救護所などを把握できる簡易な紙の地図を置くことなど、課題改善に向けた対応を求めた。吉村氏は報道陣の取材に「できる措置を取っていくべき。うまく知恵を出し合い、テストランで見えた課題の解決を模索すべきだ」と話した。【藤河匠】
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