( 282011 ) 2025/04/11 05:29:43 0 00 日経平均の終値を示す株価ボード。多くの株価が値上がりした=10日午後、東京都中央区(松井英幸撮影)
10日の東京株式市場は急反発し、日経平均株価は前日比2894円97銭高の3万4609円00銭で取引を終えた。上昇幅は過去2番目の大きさだった。トランプ米大統領が「相互関税」として発動した措置のうち、9日に適用したばかりの上乗せ分について90日間停止すると交流サイト(SNS)に投稿し、世界経済の減速懸念が後退した。
トランプ氏の鶴の一声で、金融市場の空気は一変した。9日のニューヨーク市場は前日までの急落で割安感の出ていた銘柄を中心に買われ、ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、4万ドル台を回復。上昇幅は史上最大の2962・66ドルをつけた。
これに続く10日の東京市場も全面高の展開となった。アジアや欧州の市場にも株高が波及した。
一方、米政権は対中追加関税を125%に引き上げるとも発表。中国側も対抗姿勢を示している。米中貿易摩擦の懸念はむしろ強まっており、市場の緊張感が解けたとはいえない。ある市場関係者は「米中の歩み寄りがみられるかが今後の注目点だ」と話している。
|
![]() |