( 282456 )  2025/04/13 02:59:29  
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開幕を迎える大阪・関西万博の会場(12日午後、大阪市此花区で、読売ヘリから)=金沢修撮影 

 

 大阪・関西万博の開会式が12日、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場で開かれ、国内外の要人ら約1300人が出席した。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、日本と海外の158か国・地域、7国際機関が参加する。13日に開幕し、10月13日まで184日間にわたる祭典が始まる。 

 

 国内での大規模な万博の開催は、1970年の大阪万博、2005年の愛知万博に続き、3度目となる。 

 

 開会式には、天皇、皇后両陛下と万博名誉総裁の秋篠宮さま、同妃紀子さまが出席されたほか、石破首相や大阪府の吉村洋文知事、参加国の代表らが参加した。 

 

 万博アンバサダーの佐渡裕さんによる指揮でファンファーレが鳴り響き、現代の音楽と伝統の歌舞伎を融合した「祭り」が場内を盛り上げた。ダンスや歌唱と、映像やAI(人工知能)といった最新技術を組み合わせたパフォーマンスも披露され、未来社会の一端を演出した。 

 

 会場の面積は東京ドーム33個分に相当する約155ヘクタール。参加国や国内企業が出展する計84のパビリオンが並び、貴重な文化財や次世代の技術が展示される。 

 

 中心部には、世界最大の木造建築となる大屋根リング(1周2キロ)が組まれ、海外各国の57館を全てリングの内側に置くことで「多様でありながら、ひとつ」というメッセージを込めた。ロシアの侵略を受けるウクライナは出展するが、ロシアは参加を見送った。 

 

 万博を運営する日本国際博覧会協会は、会期中の来場者数を2820万人と想定。開幕日の13日は14万人超の来場を予定している。 

 

 万博の開催は18年11月に決定した。会場建設費は2350億円で、物価上昇の影響もあって当初の1250億円から2度増額された。 

 

 

 
 

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