( 282986 ) 2025/04/15 03:22:56 0 00 大阪・関西万博開幕! 会場はハプニング続出 「並ばない」目指すも初日から大行列
大阪・関西万博がついに13日開幕しました。今回は「並ばない万博」を目指しましたが、入場ゲートやパビリオンなどには行列ができて、大混雑となりました。
開幕初日を迎えた13日、入場ゲート前には開場を今か今かと待ちわびる数千人が。午前8時半ごろ、入場ゲート前の来場者。何列にも及ぶ人の列が進んで行きます。
そして、午前9時に入場が始まりました。手荷物検査・身体検査などの入場確認を済ませ、続々と入場していきます。
入口のゲートでは携帯でQRコードを確認してから中に入る形となっています。一人ひとり確認をするので、時間が少しかかっています。
来場者 「1時間くらい入るのに待ちました」
会場にはキャスター付きの荷物を持ち込むことはできません。三重から来た女性も、キャスター付きの荷物を持ち会場に来てしまい、近くのロッカーに預けることにしました。
来場者 「(ネットで)検索したらダメだって書いてあったから、分かっていたんですけど。これくらいだったらイス代わりになるからいいかなと思ったらダメでした。ドタバタですわ」
長い入場待ちの列を抜け、会場に入れた後にも。「月の石」の展示やロケットの打ち上げを再現した映像が楽しめるアメリカ館を始め、予約なしでも入れる人気のパビリオン前は大混雑です。
会場スタッフ 「立ち止まらず、ゆっくり2列でお願い致します。2列でお進みください」
「並ばない万博」を掲げていましたが、大屋根リングに上がるエスカレーターの前も行列です。
各パビリオンの予約や、キャッシュレス決済など多くがスマホ頼みになった今回の万博。そのため、13日はこんなトラブルも…。
来場者 「なかなかつながりにくいかもですね。きょう、ネット」
会場の一部で、一時ネットにつながりにくい状況が発生。入場ゲート前でQRコードが表示できなかったり、会場内の地図が表示されにくいといった不具合が相次ぎました。
また、現金は一切使用できないため、飲み物を購入するだけで苦戦する人もいました。
会場内にある自動販売機は、キャッシュレス決済のみということで、お金を入れるところがありません。
外国人観光客 「ノーキャッシュ、オー…オッケー」
交通系ICカードで買おうとしますが、タッチパネルの操作に悪戦苦闘。番組スタッフが手伝い、ようやく水を購入できました。
昼になると飲食店はどこも満員に。そのため、大屋根リングの下にあるベンチは弁当を持参する人や、テイクアウトをして昼食をとる人で埋め尽くされました。
なかには、ベンチがいっぱいということで、地べたで食事をしている人もいます。
さらに正午を過ぎると天気が悪化。多くの人が屋根のある場所に避難しますが、風も強く、大屋根リングの下にいても横から冷たい雨が吹き付けました。
来場者 「(Q.どうしたんですか傘?)えーなんか、傘折れました。今そこで風強すぎて」
気温も徐々に下がっていき、来場者の体温を奪います。
来場者 「(Q.寒くないですか?)寒いです、寒い」 「でも行くところがない。どこも満員で」
この日行われる予定だったブルーインパルスの展示飛行も中止になりました。
来場者 「ブルーインパルスを見たくて来たんですけれど、飛ばないってことになってショックで」
天気が崩れる前には、入場ゲート付近にある公式キャラクター・ミャクミャクの撮影スポットが大混雑。なかには、グッズを身につけた人も。京都から来たという親子は、次のように話しました。
来場者 「娘が好きで、きょうはミャクミャクで」 「このいびつな感じが可愛くて好きです」
ミャクミャクグッズに10万円ほど費やしているという女性は…。
ミャクミャク大好き 渡邊さん 「(Q.きょうは一番の目当ては?)ミャクミャクハウスっていうのが、ミャクミャクのお部屋があるらしくて。それが一番の目当てです」
結婚2週間の新婚にもかかわらず、夫を残して1人で来たという渡邊さん。お目当てのミャクミャクハウスを探すも、なかなか見つかりません。
渡邊さん 「1つお伺いしたいんですけど、ミャクミャクハウスってどこにあるんですかね?」
万博スタッフ 「あそこの前まっすぐ行っていただいて、大屋根リングを抜けていただいて」
渡邊さん 「ありがとうございます」
案内通り歩くこと5分。
渡邊さん 「あっ!あれです!見つけた!見つけました!ミャクミャクハウス。うれしい!やばい!泣きそう」
到着すると、ミャクミャクハウスは大盛況。
万博スタッフ 「10時20分からミャクミャクが登場する予定で、1時間半ぐらいもしかすると並んでしまうかもしれないです」
渡邊さん 「待ちます。きょう本当に会いに来たんで」
待つこと1時間30分。ついに…。
渡邊さん 「キャー!やば!やばい!やばい!やばい!はぁ〜!うれしい!」
ミャクミャクと一緒に念願の写真撮影です。
渡邊さん 「最高なんてもんじゃないです。もうハグもできましたし、握手もできましたし、写真も撮りましたし。楽しかった。ミャクミャクまた会いたい」
こちらの2人は…。
サウジアラビア在住 當銘祥太さん 「(Q.きょうはどちらから?)日本です」
アラブ諸国の民族衣装に身を包んだ2人。
當銘さん 「中東に住んでいたりとか、中東が大好きなので。アラブが大好きです」 「(Q.きょうはどこのブースを目指して?)サウジアラビア」
茨城県在住 宮本奈央子さん 「まずはサウジアラビア」
當銘さんと宮本さんは、ともに中東好きで出会った“アラブ友だち”。なぜ中東好きになったのかを聞くと、こう答えました。
當銘さん 「サウジアラビアに留学をして、彼らのおもてなしをすごく受けて。めちゃめちゃ温かい人たちだなって」
當銘さんは、ただの中東のファンではなく…。
當銘さん 「私、アラブでインフルエンサーをしていて。全部で120万人くらいのフォロワーが向こうにいるんですよ」
SNS累計120万人を超えるフォロワーを抱える、中東地域ではちょっとした有名人。流暢(りゅうちょう)なアラビア語を使いこなし、日本と中東の懸け橋となっているといいます。
當銘さん 「あ!あれじゃないかな!たぶん」
宮本さん 「あ!それっぽいな!」
當銘さん 「おぉー!サウジアラビアパビリオン!!」
大屋根リングから臨むサウジアラビア館。サウジアラビアの家をモチーフにしたデザインでいくつもの建物が連なっているのが特徴です。
當銘さんは、サウジアラビア館に到着するとスタッフと仲良さそうにあいさつをします。
當銘さん 「お友だちです!彼はスタッフでやってるんですけども、日本のアニメが大好き!」
その後も、流暢なアラビア語でスタッフとあいさつを交わしていきます。さらに…。
當銘さん 「ほんとだ!大使さんね。サウジアラビア大使で仲良くさせてもらっているんですけど」
なんと、在日サウジアラビア大使とも知り合いの當銘さん。親しげに会話を楽しみます。
サウジアラビア館スタッフ 「ようこそ!サウジアラビアです!」
當銘さん 「私のYouTubeのとか見てくれていました」
スタッフ 「めっちゃ見ていますよ」
當銘さん 「日本語もすごく上手!」
スタッフ 「そっちのほうが上手ですね」
サウジアラビアは次回の万博開催国。5年後の自国開催を見据え、伝統や価値観を伝える展示を実施しています。
當銘さん 「すごい!これ砂漠の夜だね」
来場者はサウジアラビアの新たな魅力を発見し、没入感のある壮大な旅を楽しむことができます。
最後は現地の市場をイメージしたグッズ売り場を楽しんだ2人。サウジアラビア館を堪能しました。
當銘さん 「まるで街の中に入り込んだような雰囲気がありました。特に砂漠のブースがあったんですけど、それはもうまさしく砂漠に入っているかのような、そこがすごくサウジアラビアらしい場所だったなと思います」
158の国と地域が参加し半年にわたって開催される万博。しかし、その一部のパビリオンは開館していません。
インド館を始め、5つのパビリオンの工事が間に合わず、開幕に合わせての開館を見送りました。
開幕直前の12日にも、急ピッチで工事が進められていました。
インド館 工事関係者 「(Q.工事って進んでいるんですか?)半分も終わっていない。遅れていますね、正直。遅れている状況だと思います。夜中も引き続き作業って形になってしまいます」
一方、開催にギリギリ間に合ったパビリオンもありました。
ヨルダン館 アフマド館長 「これはヨルダンのコーヒーです。普通のコーヒーじゃなくて、ヨルダンのコーヒーって、カルダモンとかスパイスが入っているコーヒーなんですよ」 「(Q.これ(備品など)、いつ着いたんですか?)きょう(土曜日)です」 「(Q.きょう着いたんですか!?)きょうです。きょう着いたんです」
必要な備品が届いたのが、開幕前日。さらに世界遺産「ワディ・ラム」の砂漠の砂22トンも直前に届き、館長自ら搬入したのだといいます。
アフマド館長 「(Q.砂入れるのって大変でした?)腰痛いぐらいの大変さでした」 「(Q.きょう入れたんですか?)この3日間毎日、22トンなんですよ。徹夜したくないんですけれど、徹夜する可能性があります」
13日に無事開場できたヨルダン館の前には、冷たい雨が降るなか、およそ1時間待ちの行列ができていました。
ヨルダン館の中でアフマド館長自らお出迎えしたのは、サウジアラビア館を満喫した中東好きの2人です。
入り口付近には、最新テクノロジーを使った音楽体験ブース。さらに、靴を脱いで向かった先には…。
當銘さん 「お〜〜すごい!すごい!砂漠の砂だ!気持ち良いね、これはすごく」
ヨルダンから苦労して取り寄せたこの砂は、映画「アラビアのロレンス」や「スター・ウォーズ」のロケ場として知られる砂漠地帯の赤い砂。館長と並んで仲良く座り、ヨルダンの星空を堪能します。
アラブのコーヒーとデーツを楽しんだ後は、死海ビーチを疑似体験できるスパ。死海の塩や泥を使ったハンドマッサージを体験しました。
アフマド館長 「今まで、けさから5000人ぐらい来たんですよ。この小さいパビリオンに」 「(Q.頑張ったかいがあった?)ありましたね。結果が目の前にあるのでよかったです」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年4月14日放送分より)
テレビ朝日
|
![]() |