( 285626 ) 2025/04/24 06:42:44 0 00 Bloomberg
(ブルームバーグ): 政府は5月からガソリン価格を1リットルあたり10円引き下げる。与党の要請を受け、米国の関税措置に対応する国内対策の一環として実施する。石破茂首相が22日、記者団に明らかにした。1カ月程度の周知期間を経た後、5月22日より段階的に行う。
石破首相は「企業や国民生活への影響をよく注視しつつ、必要な支援に万全を期す」と述べた。自民、公明、国民民主の3党が廃止で合意したガソリン暫定税率の扱いに関する協議が「結論を得て実施するまでの間」の措置と位置付けた。財源に関しては「すぐに使える基金」を活用するとした。
共同通信が12、13両日に実施した世論調査では米国の関税措置に関し、84.2%が日々の生活に「影響があると思う」と回答した。物価高も続く中、国民生活への支援は重要な政策課題となっている。夏の参院選を控えた政権には危機感が広がっており、22日の与党政調会長による提言から間を置かずに首相自らガソリン価格引き下げ策を打ち出すこととなった。
4月14日時点のレギュラーガソリン小売価格の全国平均は1リットル186円50銭。石破首相は仮に175円程度となれば、「ロシアがウクライナへの侵略を開始した直後」の水準まで引き下げられると説明した。このほか、7月からの3カ月間、電気・ガス料金支援を実施する方針も示した。具体策は電気料金の動向などを見極めて5月中に決定するという。
(c)2025 Bloomberg L.P.
Akemi Terukina
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