( 285761 )  2025/04/25 03:33:44  
00

照明機材の熱によって直径12センチの焦げ跡ができた国指定重要文化財の臨江閣の縁側=前橋市提供 

 

 前橋市は24日、国の重要文化財「臨江閣」で行われていたインターネットテレビ局「AbemaTV」(東京都渋谷区)のドラマ撮影中に、照明機材の熱で縁側の床が焦げ、直径12センチの丸い焦げ跡ができたと発表した。ドラマ撮影は一時中止するという。 

 

 市文化財保護課によると、焦げたのは別館2階大広間の縁側の床板。23日午前8時ごろ、機材の準備中に、複数の照明機材のうち1基が発熱して床に敷かれたブルーシートを溶かし、直径12センチの丸い焦げ跡ができた。照明機材の電源が切られていなかったことが原因とみられる。 

 

 ドラマの撮影は16日以来2回目。今月末にも予定されていたが、市は今回の件を受け、安全対策が確保できるまで不許可にした。県と文化庁に報告するとともに、修理などについても協議する方針。 

 

 臨江閣は明治期に迎賓館として建てられ、2018年に国の重要文化財に指定された。【加藤栄】 

 

 

 
 

IMAGE