( 285781 ) 2025/04/25 03:57:11 0 00 大阪・関西万博の会場=2025年4月13日午前9時29分、大阪市此花区、朝日新聞社ヘリから、林敏行撮影
日本国際博覧会協会は24日、大阪・関西万博の会場周辺で、警備員が来場者に土下座する事案があったと明らかにした。協会は「土下座は来場者による強要ではなかった」と説明しているが、広報担当者は「同様の事案が再発しないよう大阪府警に対応を相談している」と述べた。事案はSNSで広く拡散され、問題視されていた。
協会によると、事案が起きたのは17日午後4時ごろ。場所は会場西ゲート近くの第1交通ターミナル周辺で、警備員が来場者から「舞洲のパーク・アンド・ライドの駐車場はどこか」と尋ねられたという。
警備員は正確な場所を把握しておらず、会場の情報などが表示されるデジタルサイネージ(電子看板)へ案内した。しかし、その対応に対して来場者から「なぜわからないのか」と指摘され、警備員は謝罪した上で再度、サイネージを案内した。来場者がサイネージに向かうのを見送っていたところ、来場者に詰め寄られたという。警備員は身に危険を感じて土下座をした。
協会の広報担当者は「(見送ったことが)にらんでいると誤解された可能性があると警備会社から報告を受けている」とした上で、「土下座の強要はなかった」と説明している。
当時、大きな騒動にはならなかったため、警備員から本部への報告もなく、周囲の他の警備員も制止に入らなかった。協会は警備会社に報告の徹底などの対応を求めたという。(村井隼人)
朝日新聞社
|
![]() |