( 287054 )  2025/04/29 07:00:18  
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ウクライナの集合住宅がロシア軍の弾道ミサイル攻撃を受けた事件を受け、28日にロシア大統領府がプーチン大統領の判断で停戦を表明した。

停戦期間は5月8~10日で、旧ソ連の対ドイツ戦勝80年記念日に合わせて設定された。

停戦は72時間のもので、ロシアはこの期間中の攻撃停止を要求し、違反があれば適切に対応すると警告した。

シビハ外相はロシアの停戦が平和を望むものならば即時に実施すべきだと不信感を示している。

これは友好国の首脳が参列する軍事パレードに合わせたもので、国際社会からの批判を和らげる狙いもある。

トランプ米大統領はロシアに対して非常に失望しており、停戦を求めているが、ロシアが発表した停戦については不十分だとしている。

(要約)

( 287056 )  2025/04/29 07:00:18  
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ロシア軍の弾道ミサイル攻撃を受けた集合住宅=24日、キーウ(ロイター時事) 

 

 ロシア大統領府は28日、声明を出し、プーチン大統領の判断により、ウクライナで5月8~10日に停戦すると表明した。 

 

 同9日は旧ソ連の対ドイツ戦勝80年記念日に当たり、これに合わせて期間を設定した。 

 

 停戦は8日午前0時(日本時間同6時)から72時間。声明は、ウクライナに対しても期間中の攻撃停止を要求し、ウクライナ側に違反があれば「ロシア軍は適切に対応する」と警告した。 

 

 ウクライナのシビハ外相はX(旧ツイッター)で「ロシアが本当に平和を望むなら、即時に停戦しなければならない。なぜ5月8日まで待つのか」と不信感を示した。 

 

 戦勝記念日にモスクワ「赤の広場」で行われる軍事パレードには中国の習近平国家主席ら「友好国」首脳が参列する見通しで、停戦には国際社会からの批判を和らげる意図がありそうだ。 

 

 ウクライナ戦争の早期終結を目指して停戦を仲介するトランプ米大統領は4月27日、ウクライナへの攻撃を繰り返すロシアに対して「非常に失望している」と述べ、交渉の席に着くよう求めた。こうした中、プーチン氏には交戦停止に前向きな姿勢をアピールし、米側の歓心を買う狙いもあるとみられる。 

 

 ただ、レビット米大統領報道官は28日の記者会見で、トランプ氏は「恒久的な停戦を望んでいる」と強調。ロシアが発表した一時停戦では不十分だとの認識を示した。  

 

 

 
 

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