( 288036 )  2025/05/03 06:00:22  
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FNNプライムオンライン 

 

ことし1月には、大阪市内での路上喫煙が全面禁止となったが、4月から「大阪府」内の飲食店にとって、かなりおっカネ〜条例が施行された。 

 

今回は、飲食店の皆さんの受け止めなど、関西テレビ秦令欧奈アウンサーが体当たりで調査しました。ラストはすごい展開だ! 

 

4月に開幕した「大阪・関西万博」。ここまでの来場者数は、なんとおよそ190万人に! 

 

そんな中…、 

 

大阪府 吉村洋文知事:万博の開始前にお店については、30平米を超える飲食店は禁煙になります。 

 

4月1日から大阪府の飲食店で禁煙対象となる店舗が拡大! 

 

これまで客席面積が100平米を超える飲食店のみ禁煙となっていたが、国際観光都市を目指して、30平米を超えるお店はすべて禁煙に。およそ8割の飲食店が原則禁煙となる、おっカネ〜事態に。 

 

詳しい話を大阪府の担当者に聞いてみると…。 

 

大阪府健康医療部健康づくり課 吉田真司課長:この条例上は5万円以下の過料がかかる。お客さまの場合は、3万円以下の過料。禁煙は世界の流れでもあるので、特に万博を迎える大阪なので、何とかご協力をお願いしてきた。 

 

この条例改正により、大阪は「日本一喫煙者に厳しい街」になってしまったのだ。 

 

今回の条例改正を受けて、飲食店の皆さんはどう思っているのか、秦令欧奈アナウンサーがリアルな声を聞いた。 

 

最初に向かったのは、北新地にある新鮮な牡蠣を一年中楽しめるオイスターバー。客席面積およそ50平米、今回の規制対象になるお店だ。 

 

(Q.席でタバコ吸えますか?) 

オーナー 岸本清吾さん:席では無理です。(Q,前までは?)吸えました。去年の4月に禁煙にしました。 

 

(Q.影響は?) 

オーナー 岸本清吾さん:今まで吸えてましたから、吸えないってなったら、『じゃあいいわ』って帰られる方が結構いましたね。 

 

(Q.売上も減ったり?) 

オーナー 岸本清吾さん:減りましたね。(Q.どれぐらい?)100万以上。 

 

(Q.月々ですか?年間1000万超えてくる…) 

オーナー 岸本清吾さん:超える。ヤバイでしょ。タスケテ―。 

 

(Q.喫煙所は?) 

オーナー 岸本清吾さん:ちょうど後ろにありますけど、喫煙ブース。 

 

(Q.作るのにいくらかかった?) 

オーナー 岸本清吾さん:相当かかってます。100万ぐらいはかかります。撤去費用から全部入れて。メンテナンスいりますから毎月1万円ぐらいです。10年やれば120万円ですからね。 

 

北新地という立地もあり、「タバコを吸いたい」というお客さんの要望も多く、去年9月に100万円以上の費用をかけて喫煙室を設置。 

 

売り上げは回復傾向にあるそうだが、大阪府に対して不満もあるそうだ。 

 

オーナー 岸本清吾さん:当然、時代の流れで禁煙になっていくのは間違いないので、みんなが快適になるなら、怒りはないですけど、ただその中で、曖昧な部分がたくさんある。誰が測るんですか?30平米。元々なぜ30平米なのか。きちっと説明していただいて、みんなが納得して協力しようってなるのが、一番いいんですけど、すごい曖昧で説明不足。 

 

 

続いて向かったのは大阪の中心地、梅田。 

 

秦令欧奈アナウンサー:店内全面で禁煙にしたお店もあるようです。それがこちらの酉乃市さんです。 

 

およそ25年、梅田で“タバコが吸えるやきとり屋さん”として親しまれてきた酉乃市。今回の条例改正で、泣く泣く店内の全面禁煙を決意したそうだ。 

 

(Q.全面禁煙したのは4月から?) 

オーナー 須賀井俊介さん:4月1日ですね。 

 

(Q.喫煙所の設置は?) 

オーナー 須賀井俊介さん:店内にはしないです。客席が減るんで。30平米は超えてる、45ぐらいですかね。喫煙席作るほど大きくもないし、客席減らすほど客数あるわけでもない。もっと大きかったらね。 

 

(Q.売上はどれぐらい減った?) 

オーナー 須賀井俊介さん:100万単位。月々。全然話にならない。 

 

(Q.大丈夫なんですか?) 

オーナー 須賀井俊介さん:大丈夫じゃないですけど。皆さん慣れていただいて、『どうせどこでも吸われへんし』となっていただくまでの我慢。僕らみたいにまじめに、『じゃあ大阪府に協力しよう』とかやってるお店が、もしバカを見てるのであれば、やるせない。つらい! 

 

ちなみに、お店から一番近い喫煙スペースはおよそ40メートル離れていて、喫煙者にとっては不便な気もするが、喫煙者の意見は? 

 

喫煙者:面倒くさくてもしゃあない、行かんと。アカンもんはアカンからね。時代の流れですかね、しゃあないですね。 

 

喫煙者:吸えればありがたいけど、今の時代、他の方に迷惑もあり得るんで、それが決まりであれば仕方はない。 

 

利用者の声を聞きつつ、「新しい客層が根付くまで、今は我慢の時だ」と話す須賀井さん。本音のところは…? 

 

オーナー 須賀井俊介さん:コロナの時に吉村さんにホンマに世話になったから、吉村さんがやるんやったら、あの人が決めてやるんやったら、応援しようとホンマに思ってるし、大阪のためにやろうと思ってる。 

 

 

苦しみながらルールを守っているお店がある中、果たしてどれだけのお店がきちんと条例を守っているのか…街の飲食店に直撃取材! 

 

秦令欧奈アナウンサー:関西テレビの『newsランナー』ですけど、タバコ吸える店について調査をしてまして、こちらのお店はタバコは吸えますか? 

お店の人:吸えますけど。取材とかやってなんで。 

 

(Q.30平米は超えてない?) 

お店の人:わからないです。 

 

秦令欧奈アナウンサー:中でもタバコが吸えるお店ということで、30平米はおそらく測ってないんだろうなという感じでしたね。 

 

お店の外から店内を確認する秦令欧奈アナウンサー。 

 

秦令欧奈アナウンサー:ここから見る感じ、中でタバコ吸ってる方はいらっしゃらない。 

 

店内で話を聞こうとするが…。 

お店の人:営業中なんで。 

 

秦令欧奈アナウンサー:そうですよね、すいません。ちなみにここはタバコは中では吸えない? 

お店の人:中でも吸えます。カウンターとお座敷だけ禁煙なんで、分煙っていう形でやってます。 

 

(Q.それは大丈夫?) 

お店の人:大丈夫ではないですけ。言われたらやめます。 

 

秦令欧奈アナウンサー:やっぱり守れてないお店もあるということですね。 

 

秦令欧奈アナウンサー:店内でタバコを吸われてる方は、確認できました。 

 

(Q.タバコは吸える?) 

お店の人:一応、吸えるんですけど、許可は取ってない。周りとの競争もありますけど、お客さんが吸える場所が少ないので、路面もダメになったので、どこで吸ったらいいの?って話。 

 

(Q.一種の良心でやってる?) 

お店の人:そうです。 

 

調査を続けていくと、「電子たばこならOK」、「喫煙可能にはしてるんですけど、まだ工事自治が追い付いてない」という声が聞かれた。 

 

秦令欧奈アナウンサー:調査の結果、およそ3割が対応できていないといった印象でした。 

 

大阪・関西万博が盛り上がる一方で、禁煙規制拡大による飲食店や喫煙者の苦悩。 

 

秦アナウンサーは、吉村知事に飲食店のリアルな声を届けるため、記者会見で質問した。 

 

秦令欧奈アナウンサー:飲食店の喫煙のルールも厳しくなったと思います。番組独自で調査をして、飲食店が本当にルールを守っているのか調べたところ、ルール守ってるお店ももちろんありましたし、守ってないお店も多くありました。いわば“正直者がバカを見る”ことになってることについて、知事のお考えをお聞かせください。 

 

大阪府 吉村洋文知事:正直者がバカをみる社会は、僕はあってはならないと思っています。望まない受動喫煙を防ごうというのは、僕は重要なことだと思ってますし、これは世界の潮流でもある。将来的に見て、公共の飲食店等においては、『望まない受動喫煙はないんだ』と、いうことが僕は重要だと思いますし、そういう社会にしていくべきだと思っています。今なお、違反してるという店には、適正な指導・監督をしていきたい。 

 

秦令欧奈アナウンサー:喫煙者の居場所がないから、かわいそうだから、あえて注意されるまで喫煙可能にしてるお店もあったんですけど。 

 

大阪府 吉村洋文知事:望まない受動喫煙を受けるお客さんを防ぐのは重要なこと。ルールとして定めたことだから、そこは守っていただきたい。 

 

秦令欧奈アナウンサー:飲食店の方にメッセージありましたらお願いします。 

 

大阪府 吉村洋文知事:大阪は『食の街』でもあります。これからも『食』の応援をしていきたい。大阪の文化そのものだと思います。制度の移行期で、色んな意見があることは承知している。ぜひご理解とご協力をお願いしたい。 

 

ルールを守っているお店がバカを見ないよう、おっカネ〜NEWSは引き続きチェックしていく。 

 

(関西テレビ「newsランナー」2025年5月2日放送) 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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