( 288461 )  2025/05/05 03:45:35  
00

竹中平蔵氏(2009年4月撮影) 

 

 元経済財政担当相で経済学者の竹中平蔵氏が、4日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分=関西ローカル)に出演。番組ではトランプ米大統領の関税政策について討論した。 

 

 トランプ大統領は「日本はアメリカ産のコメに700%の関税をかけている」と発言。関税措置を巡り、日米間の駆け引きが激しさを増している。 

 

 竹中氏は米国の1~3月期の実質GDP(国内総生産)は年率換算で前期比0・3%減と、3年ぶりにマイナス成長を記録したことに触れ「アメリカがやろうとしている関税とか、典型的な保護主義というのが、やりすぎるとマズいぞということが、トランプ氏も分からざるを得ない状況になっている」と指摘し、「日本は自由貿易を掲げる立場にあり、アメリカ車も米も自由貿易か、保護貿易かの観点に立ち、考える必要があると思う」と持論を展開した。 

 

 「米というのは日本に残された最後の保護貿易なんですよ」。日本の農地の面積は20年で約1割減、農業従事者約5割減している。このデータをもとに「これは何を意味しているか? 1個(家)あたりの面積は約2倍になっている。チャンスがあるが、ここに株式会社が入ってこれないので、スマート経営ができていない。ここでいろんな改革をすれば、日本の米はもっともっと生産でき、減反をなくせば、米を輸出できる。輸出できるようにしておくのが食料安全保障です」と規制緩和を主張した。 

 

 

 
 

IMAGE