( 288526 ) 2025/05/05 04:58:05 0 00 Dutchmen Photography/shutterstock.com
物価上昇で毎月の生活費が高騰し、生活が苦しい人も多いでしょう。
そのような人が確認したいのが、NHK受信料です。NHK受信料は月額1950円(衛生契約・月払いの場合)と高額ですが、要件を満たすことで受信料の支払いは免除されます。
本記事では、NHK受信料免除の基準を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそも、NHK受信料の支払いは義務なのか気になる人もいるかもしれません。
放送法第64条の規定によると、NHK放送を受信できるテレビを設置している人は、NHK受信料の支払が必要です。
そのため、NHKを見る頻度が少ないからと言って、受信料を支払わないことは認められません。
NHK放送を受信できるテレビを設置している人は受信料の支払いが必要であることを確認しましたが、特定の要件を満たすと受信料が全額免除もしくは半額免除となります。
まずは、全額免除となる要件を確認しましょう。NHK「日本放送協会放送受信料免除基準」によると、全額免除となるための要件は以下のとおりです。
●NHK受信料が全額免除となる要件 1.社会福祉施設に入所する場合
特定の社会福祉施設で、施設の管理者が受信機を設置して放送受信契約を結んでいる場合、入所者は免除対象
2.学校に通う場合
別表に掲げられた学校に在籍している児童、生徒、幼児が、学校の管理者を通じて受信機を設置して放送受信契約を結んでいる場合。
3.生活保護を受けている場合
生活保護やその他の福祉支援を受ける人が受信機を設置して放送受信契約を結んでいる場合。
4.市町村民税が非課税の障害者
市町村民税が非課税である障害者を含む世帯が、その世帯の住居に受信機を設置して契約を結んでいる場合。
5.社会福祉施設に入所する場合
社会福祉事業を行う施設や事業所の入所者がその施設内で受信機を設置して契約を結んでいる場合。
6.別の住居で生活する学生
学校に通う学生が、親と別々の住居で受信機を設置して契約を結んでいる場合。親と一緒に住んでいない場合も含む。
7.災害で被災した場合
災害によって家屋が半壊以上の被害を受けた場合、その地域で受信機を設置した契約に対し、2ヶ月間の免除が適用される。
8.その他の災害があった場合
特別に災害があった場合、総務大臣が定めた条件に従って、免除の範囲と期間が決まる。
社会福祉施設や学校のテレビを見る場合は、受信料の支払いは不要です。また、生活保護を受ける人や住民税が非課税の障害者、親と別居する学生もNHK受信料は全額免除となります。
自分に当てはまらないか、確認してみてください。
次に、NHK受信料が半額免除となる基準を確認しましょう。NHK「放送受信料の免除について」によると、NHK受信料が半額免除となる要件は以下のとおりです。
●NHK受信料が半額免除となる要件 1.視覚障害や聴覚障害がある場合
視覚障害(目が不自由)または聴覚障害(耳が不自由)があり、身体障害者手帳を持つ人が世帯主として自宅にテレビなどを設置する場合。
2.重度の障害がある場合
特定の重度障害者で、世帯主として自宅にテレビなどを設置する場合。
3.重度の戦傷病者である場合
戦争や公務での負傷・病気により、重い障害のある人が戦傷病者手帳を持ち、世帯主として自宅にテレビなどを設置する場合。
視覚障害や聴覚障害、その他重度の障害を持つ人が、NHK受信料半額免除の対象となります。
本記事では、NHK受信料が全額免除もしくは半額免除となる要件を確認しました。
NHK受信料の免除には申請が必要です。自治体やNHK窓口にある免除申請書を記入し、自治体で免除事由の証明を受け、NHKに提出する必要があります。
また、障害を要件とする免除に関しては、郵送やマイナポータル連携によるWEB申請が可能です。学生の免除申請は、NHKホームページの受付サイトから申請できます。
全額免除や半額免除の要件を満たす人は、申請をおこない、少しでも家計を楽にしましょう。
・NHK「受信料の支払いは義務なのか」 ・NHK「日本放送協会放送受信料免除基準」
苛原 寛
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