( 290685 ) 2025/05/13 06:24:09 0 00 「備蓄米の入札制度に問題」専門家が指摘 今後3カ月は価格上昇か
高騰が続くコメ。その価格を抑えようとした備蓄米も、なかなか私たちの手元まで届いていません。制度のどこに問題があるのでしょうか。
田植えシーズンを迎えた山梨県北杜市。農家には苗を植える前から、業者の問い合わせが殺到しています。
問い合わせメッセージ問い合わせメッセージ 「お米の在庫がありましたら、いただきたいです」
こぴっと 三井勲代表こぴっと 三井勲代表 「本来は収穫前の8月とかに話が来たりするのですが、今はもう2月くらいからそんな問い合わせが来ている」
業者に加えて個人からも予約のお願いが。異例なのは早さだけではありません。
三井代表 「30キロで8000円台だったのが、1万5000円ほどで買いたいとか、月をまたぐごとに高く提示してきています」
農家としては買い取り価格が上がり、うれしい反面、コメ離れを心配しています。
コメ離れを心配する農家三井代表 「コメの価格が上がった下がったというのが、これからずっと続いていく危機感を覚えています」
今後3カ月は価格上昇か コメの販売事業者などで構成される「米穀機構」によると、主食用コメの今後3カ月の価格見通しは「やや増加」。今後も価格は上昇するとみられています。
備蓄米の入札参加条件の緩和を検討 高値が続くなかで、政府が放出したおよそ31万トンの備蓄米。しかし、消費者にはなかなか届きません。
政府は、より多くの業者に入札に参加してもらうため、参加条件を緩和する方向で検討を進めています。
一方、専門家はその入札の形式について、さらなる改善点があると指摘します。
宇都宮大学 農学部 松平尚也助教 「備蓄米の入札が一般競争入札ということで、価格が上がってしまう状況で改善が必要」
「備蓄米の入札制度に問題」専門家が指摘 入札ではなく、物価や市場価格に合わせて価格を固定すれば、高騰が抑えられ、より多くの人に例年程度の価格のコメが届くようになるといいます。
また、1回目と2回目に落札されたコメについても。
松平助教 「なかなか市場に出回っていない状況ですので、卸間の販売を可能にする。条件の改善・緩和が必要だと思います」
3回目と同じように卸間の売買を可能にすることで、流通の目詰まりが抑えられるといいます。
自民党 小野寺五典政調会長自民党 小野寺五典政調会長 「制度がうまく機能していない。ぜひ来週以降しっかり対策を取りたい」
(「グッド!モーニング」2025年5月12日放送分より)
テレビ朝日
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