( 291426 )  2025/05/16 05:47:48  
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備蓄米「国がもうけてどうすんだ」と自民党政調会長 5キロ3000円台で探してみたら 

 

 14日、自民党の小野寺五典政調会が政府備蓄米の倉庫を視察し、「国がもうけてどうするんだ」と備蓄米を安値で売り出す対応策を検討すると語りました。 

 

 高値が続くコメの価格。埼玉県越谷市のスーパーで一番安いのは5キロ当たり税込み4850円です。 

 

 コメの平均販売価格は5キロ4214円と、18週ぶりに19円の値下がりに。しかし、買い物客はこう話します。 

 

40代 

「19円という値段なので。それだと安いうちに入らない」 

 

60代 

「安いといっても高いが、銘柄にこだわれないのが悲しい」 

 

 この店には備蓄米が入荷する見通しも立っていません。 

 

 14日、政府の備蓄米倉庫を視察した自民党の小野寺政調会長は、次のように述べました。 

 

小野寺政調会長 

「この備蓄米を仕入れる時の価格は1万1000円から2000円で政府は備蓄米を買い上げております。ですが、今回落札が実は2万2000円以上ということ。私個人から見ると、国がもうけてどうするんだと」 

 

 これまで競争入札で放出されてきた備蓄米。高い値段をつけた業者が落札するため、価格引き下げ効果は限定的でした。 

 

 そのため、備蓄米は一定価格で放出すべきだとしたうえで「原則1年以内の買い戻し」条件も緩和を求める方針を明らかにしました。 

 

 となればやはり、国内のコメで解決しなくてはなりません。一体、コメの価格はいくらが適正なのでしょうか?街の人は…。 

 

30代 

「5キロ3000円代だったら買っちゃう」 

 

50代 

「4000円切っていればいいが、今は難しいので」 

 

 そこで、番組は5キロ3000円台のコメがあるのか調査しました。 

 

 埼玉県有数の米どころ・行田市。コメ直売所などを訪ね、3000円台のコメを探しますが、なかなか見つかりません。 

 

 すると、ある店でコシヒカリ5キロ3500円で売られています。店内には確かに5キロ3500円の会津産コシヒカリが置かれていました。 

 

70代 地元商店店主 

「なるべく安く提供したいという考え。『カントリーエレベーター』から直に買って、秋の相場のままいただいているので、安くできている」 

 

 「カントリーエレベーター」とは、稲作農家が共同で利用する乾燥・貯蔵・調製・出荷を一貫して行う施設です。 

 

 60年にわたりコメを販売しているこの商店では、福島県の会津にある貯蔵施設から1年分を一括契約しています。 

 

 月に一度、自家用車でおよそ4時間かけて会津まで出向くことで運送費を削減。精米作業も自社で行うため、安くコメを販売できています。 

 

地元商店店主 

「本音は新規お断りがいいと思うが、ある程度、在庫あるので。(購入は)1回5キロにしてもらって、なくなったらまた来て下さいとやっている」 

 

 コメが貴重品になりつつあるなか、意外なものが売れ行きを伸ばしています。いろんな種類の土鍋が売られています。ごはんも炊ける土鍋です。 

 

高橋総本店 陶器部 高橋太郎店長 

「土鍋も種類によってはメーカーが切らしてる商品がある。普通の土鍋だと去年より3割ぐらいは増えている」 

 

 貴重なコメを食べるならなるべくおいしく食べたい…そんな思いから土鍋が今注目されているのです。 

 

買い物客 

「せっかくなので、これから手間をかけて。おいしい(ごはんを)作っていければと思う」 

 

(「グッド!モーニング」2025年5月15日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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