( 292372 ) 2025/05/20 05:34:27 0 00 江藤拓氏
自民党の江藤拓農相(衆院宮崎2区選出)が佐賀市で18日に行った自民党佐賀県連の政治資金パーティー「政経セミナー」の講演で、価格高騰が続くコメに関し「(私は)買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメを下さるので、まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」と発言したことが19日、分かった。
この発言を受け、19日にはX(旧ツイッター)で関連ワード「買ったことない」「江藤拓農林水産相」が急上昇。トレント1、2位となった。
価格高騰に伴う生活負担の増加に国民が苦しむ中での発言にインターネット上では「政治家やめてほしい」「素晴らしい鈍感力」「米を買ったことないなら分かるわけないよな……笑」「俺もコメ買ったことない人になりたいよ」「売るほどあるなら、それを国民に配ってくれればいいのにね」「国民の苦しみを他人事扱いする農相なんかいらねーよ」などの声が上がった。
コメ価格は昨年秋ごろから上昇傾向が本格化した。農林水産省は今年3月になって、高騰に対応するために政府備蓄米の放出を始めたが「取り組みが遅い」との批判が上がっていた。
江藤氏は19日、農水省内で記者団の取材に応じ「売るほどあるというのは言い過ぎた。批判はあると思う。消費者の方々に対する配慮が足りなかった」と釈明した。「結果を出すことで応えたい」と語り、自らの進退については辞任を否定した。
同日の参院予算委員会で江藤氏は、備蓄米の放出に関し「国民の期待する結果が出せておらず、大変重く責任を感じている」と陳謝した。政府はこれまでに3回の入札を行い、計31万2000トンの放出を実施中。16日には、7月まで毎月10万トンを放出し、小売業者に迅速に届けるための優先枠を設定すると発表した。
4月28日~5月4日に全国のスーパーで販売された5キロ当たりの平均価格は4214円だった。18週ぶりに値下がりに転じたが、前年同期と比べてなお2倍の高水準が続いている。
江藤氏は過去の記者会見などでは「できるだけ週2回はスーパーに足を運んで備蓄米の調達状況を見るようにしている」と語っていた。
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