( 292582 ) 2025/05/21 03:10:11 0 00 江藤拓農水相(2025年4月撮影)
価格が急騰するコメをめぐる一連の「失言」で窮地に立たされている江藤拓農相は20日、参院農林水産委員会に出席し、批判の的となっている自身の発言について「宮崎弁みたいなもの」などと釈明した。
江藤氏は18日に佐賀市で行われた自民党県連の政治資金パーティーに出席した際、価格高騰が続くコメについて「私は買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるので、まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」などと、コメが高くてなかなか買えないでいる消費者の神経を逆なでするような発言をした。19日に釈明した際には、「ウケ狙い」での発言だったと主張。当初は「修正」にとどめていたが、その後、石破茂首相から官邸に呼ばれて厳重注意を受け、結局、発言そのものを撤回した。
立憲民主党の田名部匡代議員から「お米はもらうけど売るほどたくさんではなかった、ちょっと大げさに言い過ぎたということなのか。買っているのに買っていないという、ウソをついていたということなんですか」と厳しく指摘された江藤氏は「そのように断じられても仕方がない。あの後、妻からもしかられた」と答弁。「わが家の食品庫は2畳くらいしかないので、そこに(コメを)山積みにできるはずが、そもそもない」とした上で「ただ、言い訳はしたくないが、宮崎ではコメをたくさんいただくと『売るほどある』というふうに言うんですよ。だから、宮崎弁的な言い方でもあった」と主張した。江藤氏は衆院宮崎2区選出。
また「地元では特Aのコメが取れるので、そういうコメは妻も頻繁に買いに行き、手持ちがなくなれば(近所の)コープに買いに行くということだった。東京では、私は1人で住んでいるが、家の近所にはスーパーが5軒あり、備蓄米放出以来、週に2回はそこを回るようにしている。先日『複数原料米』と書かれたものを見つけ、こういうのがあるのか、うれしいなと思ったので、5キロを購入して帰った」と述べ、地元でも東京でも「自前」で購入していることを強調した。
その上で、佐賀市での発言について「事実ではないことをあたかも真実であるようにいったことは、大いに反省している」とも口にした。
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