( 292922 )  2025/05/22 04:37:45  
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小泉進次郎氏(2025年3月) 

 

 自民党の小泉進次郎元環境相(44)は21日、首相官邸で石破茂首相と面会後、報道陣の取材に応じ、コメをめぐる失言で事実上更迭された江藤拓農相が進めたコメ政策に関して「ゼロベースで考えたい」と明らかにした。「国民のみなさんにとってこれなら安心して買える、という価格まで政治の決断で下げていく」とも述べ、コメをめぐる構造改革にも踏み込みながら意欲を示した。 

 

 進次郎氏は報道陣に、政府備蓄米をこれまで31万トン放出しても、依然コメの価格が下がらないことを問われ「構造的な要因があるのではないかという認識を、総理もお話ししていた。一方で、今の状況を見た時、国民のみなさんにとってこれだったら安心して買える、という価格まで政治の決断で下げていく。この政治決断が求められている局面でもあると思う」と訴えた。 

 

 現在の政府備蓄米放出などの政策について、転換や新たな手法を考えているのか問われると「ゼロベースで考えたい」と明言。「今までの施策がもし十分に効果があれば、ここまで値段が変わらないどころか、いちばん最近では上がってしまった。ということにはなっていない、今までの反省を、農水省自身がどう総括しているかも聞いて、次の政策を打ち込んでいきたい」と述べた。 

 

 自身がいわゆる「農水族」ではないことに不安の声があると指摘されると、「昨日、(自民党の)森山幹事長に打診を受けた際、私から申し上げたのは、今この局面で大事なのは、組織団体に忖度(そんたく)しない判断をすることだと思います。それでよろしいですと申し上げたら、『それが大事だと思う』という話をさせていただいた」と、「農水族」のドン、実力者と呼ばれる森山裕幹事長との会話を披露。「『族』とか、非主流派とかは抜きにして、今だれもが思っていることは、コメの価格高騰と、コメのマーケットに足りているかの不安を、解消したいということ。そのことでみんな心をひとつに頑張れると思う」と、強調した。 

 

 

 
 

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