( 293927 )  2025/05/25 07:46:47  
00

終盤の展開に不快感を隠さなかった阪神・藤川監督 

 

 阪神は24日の中日戦(バンテリン)に4―5で惜敗。3―3と同点の8回に3番手としてマウンドに上がった工藤が決勝の2点を失い、接戦を落とした。 

 

 試合後の藤川球児監督(44)は試合終盤の球審のジャッジと、敵将・井上一樹監督の〝ルール違反〟に対し、怒りを隠すことができなかった。 

 

「最後の先頭バッター・渡辺諒のところで井上監督に(球審が)抗議されて。ストライクボールで抗議するのは禁止なんですけど、それがあった中での最後の中野の1球だったので。正直、納得いかないですね。それだったら自分たちも抗議しにいきますよ。審判の方はリスペクトしますけど、らしくないですね」 

 

 問題視したのは最終9回の阪神の攻撃だ。代打で起用された先頭打者・渡辺諒は相手守護神・松山と対峙。フルカウントまで追い込まれてからの8球目は低めギリギリのコースだった。小林球審の右腕は上がりかかったかに見えたが、最終的にボールと判定され四球。渡辺諒は一塁へ歩いた。 

 

 これに我慢できなかった井上監督はベンチを飛び出し球審に抗議。当然、判定が覆ることはなかったが、これが伏線となった。 

 

 渡辺諒の出塁をきっかけに阪神打線は一死二、三塁のチャンスをつくると、近本の遊ゴロの間に1点を奪取。4―5の1点差に詰め寄り、なおも二死二塁と一打同点の場面を迎えると球場のボルテージは最高潮に達する。松山との一歩も譲れない対決はフルカウントにまで展開。結果球となった8球目はまたもインサイドギリギリの際どい球だったが、球審の手は今度こそ上がり見逃し三振に。中野があからさまに不服そうな顔を見せる中、ゲームセットの瞬間を迎えた。 

 

 中野への最後の1球を「普通ではボールゾーンだと思います」とまで踏み込んだ発言をした藤川監督は「だけど、その前の(井上監督の抗議で球審にも)感情が入ってしまったようにタイガースサイドからは見えてしまう。抗議がなければそうじゃなかったんですけど」と語り、本来なら禁止されている球審への抗議が、その後のジャッジに影響を与えたとの見方を示唆した。 

 

 声色こそ冷静だったが、静かな怒りをハッキリとにじませた藤川監督は「改善の余地があるように見えてしまう」と語り、球場を後にした。 

 

東スポWEB 

 

 

 
 

IMAGE