( 294027 )  2025/05/26 04:32:05  
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自民党山梨県連政経セミナーで講演する岸田文雄前首相=25日、甲府市(平尾孝撮影) 

 

岸田文雄前首相は25日、甲府市内で行われた自民党山梨県連の政経セミナーで講演し、参院選を目前に控える中で「税制を変えて手取りを増やすよりも、賃上げによって手取りを増やすことが本筋だ」と、野党各党が公約として掲げる消費税率の引き下げを牽制(けんせい)した。そのうえで石破茂首相に対して「30年ぶりに(経済の)構造的な好循環を取り戻しつつあり、物価に負けない賃上げを実現するビジョンを示すべきだ」と要望した。 

 

岸田氏は自身の首相時代に防衛費、エネルギー政策などで「大きな決断をしてきた」ことを強調。現在、自公政権が少数与党で「過度に悲観すべきではないが、思い切った決断ができないことが心配だ」と懸念を示した。 

 

そのうえで「今後も日本としての大きな決断が必要になる」として、参院選でも「個別政策ではなく、全体像を示し、国民に届く選挙対応を行ってほしい」と訴えた。 

 

また、首相時代に内閣官房副長官として支えてきた森屋宏参議院議員が、参院選山梨選挙区で再選を目指し、出馬を表明する中、山梨発展のために力を合わせて、心を合わせて、森屋さんを押し上げていただきたい」と支援を求めた。 

 

 

 
 

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