( 295058 ) 2025/05/30 04:17:58 0 00 北海道警察本部=貝塚太一撮影
北海道警札幌東署は29日、札幌市内の60代男性がSNS(交流サイト)で知り合った女から暗号資産への投資を持ちかけられ、現金計4億600万円をだまし取られたと明らかにした。道内でのSNS型投資・ロマンス詐欺、特殊詐欺1件の被害額としては過去最高の被害額という。
署によると、男性は2024年11月ごろ、SNSで日本人女性を名乗る女と知り合った。女から別のSNSでのやり取りに誘われ、文面で日常会話を続けていると投資を持ちかけられた。
女は「(私の)おじさんの安定したデータの助けを得て自分の資産が少しずつ増えているのを見ました」、「おじさんの言う通りにするだけ。収益の安定的な成長を実現することができます」などと男性を誘った。
たどたどしい日本語だったが、事前に「英国から帰国したばかり」と説明されていたため、男性は怪しまずに誘いに応じたとみられる。
男性は25年2月上旬~5月20日、女の指示に従って10回にわけて計4億600万円を指定口座に振り込んだ。投資状況を確認できるとするインターネットサイトを知らされ、暗号資産は3500万ドル(約50億円)分にまで増えていたという。偽の情報とみられる。
23日に一部を払い戻そうとしたところ、高額な手数料を請求されたため、詐欺を疑い、署に相談して被害が発覚した。
道警は投資詐欺に注意し、疑わしい場合は相談するよう呼びかけている。【谷口拓未、森原彩子】
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