( 295368 ) 2025/05/31 04:35:50 0 00 国民民主党の玉木雄一郎代表(2024年12月撮影)。
小泉進次郎農水相と、国民民主党の玉木雄一郎代表による衆院農林水産委員会でのやり取りが波紋を広げている。Xでも国会議員どうしで応酬が展開される事態になっている。
■「事実としてはそうだとしても......」
注目を集めているのは、2025年5月28日に行われた農林水産委員会での質疑応答でのやりとりだ。
コメ価格の高騰対策としての備蓄米放出に関する質疑応答の際、質問に立った玉木氏は「1年経ったら動物のエサになるようなものを安く売ります、って。安く出ますよ、それは。一般の人の感覚が何かというと、ササニシキとか、コシヒカリとか。そういったコメをリーズナブルな値段で買いたいっていうのがニーズなんですよ」などと主張した。
小泉氏は「適正な水準というものがしっかりと冷静に、消費者の皆さんも含めて議論できる。そんな環境を作るうえで、まず今は(価格を)下げていかなければいけないと考えています」などと回答した。
問題となったのは、玉木氏による「1年経ったら動物のエサになるようなもの」との表現だ。小泉氏は、委員会終了後にも記者に思いを語っていた。
「ちょっと残念ですね。事実としてはそうだとしても、今この放出のあり方について取り組んでいる時に、私としてはちょっと残念だな、という印象です」
玉木氏は28日、Xを更新し「誤解があるようなので補足します」と自身の発言を釈明した。
「現在の備蓄米制度は『棚上備蓄』という方式を取っており、主食用米として使用しなければ、5年持ち越し分は家畜のエサとして(飼料用米として)放出されることになっています」と説明し、「ですから今回、中小スーパーに出す2021年産の備蓄米は、何もなければあと1年で飼料用米として安く売り出す予定のものでした」と説明。
こうしたコメは「もともと安いお米」であり、消費者の視点では「いつも食べていたササニシキやコシヒカリなどの値段がもっと手頃な水準になってほしいはず」。
「備蓄米を放出するだけでは、こうした銘柄米の価格は下がらず、石破総理の言った3,000円台の実現は難しいのではないか」との疑問をぶつけたとした。
玉木氏の発言をめぐっては、自民党の長島昭久衆院議員(首相補佐官)も「玉木さん、どうしちゃったのかな。こういう茶々を入れる政治家でないのが魅力なのに」と反応。
立憲民主党の泉健太前代表も、「備蓄米は、これから我々国民が口にする重要な主食です。『1年たったら動物の餌』というのは、この局面で使う言葉ではない。改めていただきたい」と批判した。
玉木氏はそれぞれ投稿を引用し、「茶々を入れる意図はなく」などと弁明。
その上で、「『コメは余っている』との前提で続けてきた『減反制度』を改め、増産に舵を切らないと米不足や価格高騰は収まらないと思います。今こそ、コメ政策の根本的な見直しが必要です」と主張した。
コメ政策に関し、「党派の垣根をこえて取り組みたいので、協力お願いします」と呼びかけている。
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