( 295673 )  2025/06/01 05:41:35  
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開店から30分ほどで完売となった備蓄米(31日午前、東京都大田区で)=上甲鉄撮影 

 

 「2000円台で手に入るなら絶対にほしいと思った」。イトーヨーカドー大森店に開店の2時間前から並んだ千葉県浦安市のパート従業員の女性(56)は、備蓄米の米袋を手に喜んだ。コメの価格高騰を受け、コメに交ぜる麦の量を増やしたり、パスタで代用したりして、やりくりしてきた。「確保できてよかった」とほっとしつつ、「コメの値上がりで家計は圧迫されている。これからも手頃な値段で手に入るようになってほしい」と願った。 

 

備蓄米を購入するために並ぶ大勢の買い物客ら(31日午前、東京都大田区で)=上甲鉄撮影 

 

 仙台市宮城野区のアイリスグループのホームセンター「ダイシン幸町店」では、5キロ・グラムあたり2160円(税込み)の備蓄米95袋を用意した。 

 

 雨の中、店先には午前4時頃から買い物客の列ができた。集まった人は一時250人ほどに達し、整理券を受け取れずに店を後にする人も多かった。 

 

店頭に並んだ備蓄米。一家族1点と限定されて販売された(31日午前、東京都大田区で)=上甲鉄撮影 

 

 備蓄米を購入できた近くの主婦(36)は「ようやく見慣れた価格のコメを買うことができた」と笑顔。米袋の写真を撮って早速家族と共有し、「まずはそのまま食べてみて、新米とブレンドしたり、炊き込みご飯にしたりして味わいたい」と語った。 

 

 グループ会社でホームセンター事業を統括する大森昭部長は報道陣の取材に、「想定以上のお客様に並んでいただいたが、無事に届けることができてほっとしている」と話した。 

 

 千葉県松戸市のホームセンター「ユニディ松戸ときわ平店」でも、用意された65袋に対して100人以上が列を作った。 

 

 午前5時半から並んだという同県流山市の会社員男性(30)は、コメを食べるのは週に1~2日にとどめていたといい、「久しぶりに2000円台のコメを買えてうれしい」と笑顔を見せた。 

 

 

 
 

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