( 295773 )  2025/06/01 07:34:57  
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「ひめゆりの塔」を巡る発言を一部訂正した記者会見で、記者の質問に対し不満そうな表情を浮かべる自民党の西田昌司参院議員=5月9日、参院議員会館 

 

 【東京】自民党の西田昌司参院議員は30日、国会内で記者団の取材に応じ、糸満市の「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」などとした自身の発言の正当性を改めて主張した。「産経新聞社の正論に書いている通りだ」と訴えた。29日に県議会から受け取った謝罪と発言の撤回を求める抗議決議については見解を示さなかった。 

 

 30日発売された産経新聞社発行の「正論7月号」に「『ひめゆりの塔』発言訂正の真意」と題する自身の記事が掲載された。西田氏は記者団に「ひめゆりの塔には、日本軍の侵攻と米軍の反攻と記された展示があったという事実を書いている」と強調。 

 

 正論では、2021年にひめゆり平和祈念資料館がリニューアルされる前に展示があったと指摘し、「日本の『侵略』により戦争が始まり、米軍の『進攻』または『反攻』により戦争が終わったという文脈で展示を行っていた。まさに『日本軍は悪、米軍は善』という東京裁判史観そのものだ」と主張した。 

 

 県議会の抗議決議についても触れ「これらの批判や非難は、事実に冷静に向き合っているでしょうか。TPOを欠いた私の発言が沖縄の皆さまの心情を傷つけてしまったことは、おわびしなければなりませんが、事実は事実として、はっきり申し上げなければなりません」などと記した。 

 

 (東京報道部・山城響) 

 

 

 
 

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