( 296203 ) 2025/06/03 06:08:26 0 00 日テレNEWS NNN
小泉農林水産相が備蓄米の放出などを進めるなか、自民党の農水族からは小泉大臣の手法に反発の声が上がっています。一方、小泉大臣も、「ルールは存じ上げている」と反論しました。
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小泉農林水産相は1日、都内のディスカウントストアを訪れ、先月31日から始まった備蓄米の販売を視察しました。
小泉農水相「税込み2138円。これ、総量はどのくらい?」
担当者「きょうは1800(袋)」
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その後、東京競馬場で日本ダービーの表彰式にも出席。小泉大臣はSNSに「『コメー』のご声援、ありがとうございました。コメ対策、もちろん頑張ります」と投稿しました。
週末も活動した“コメ担当大臣”は、2日もそのコメ価格について――
立憲民主党 石垣のり子議員 「消費者も生産者の方も納得する適正価格とは、一体いくらであるのか」
小泉農水相 「消費者と生産者の思いが一致する。これが大事だというのは同じ思いです。今平均で4200円というのは、私は適正であるとは思えません。今の水準が適正価格ではないと思っているので。備蓄米を出しているこの価格は適正価格だと思います、備蓄米としては」
小泉大臣は、現在の備蓄米の価格は“適正”とする一方、コメ全体の安定供給に向けた議論が必要と強調しました。ただ、コメ政策に対する批判は、身内の自民党からも出ています。
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自民党 鈴木議員 「本来、国がやるべきことは備蓄を放出すべきことではなくて、全てを国民の皆様に、平等にいきわたる物価高対策をやることだと私は思っています」
さらに、5代前の農水相からも――
自民党 野村元農水相 「(小泉大臣は)農林部会にかけて古米なり古古米の販売を随契でやるとか、そういうことをほとんど自分で決めて自分で発表してしまう、そういう大臣ですから、終わりましたら森山先生からチクリとやっていただかないと。我々が言っても言うこと聞きませんので」
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いわゆる自民党農水族の議員からは、「政策決定のルールを覚えるべき」などと小泉大臣に反発の声が上がっています。一方、小泉大臣はルール違反との指摘に反論しました。
小泉農水相 「私、農林部会長でしたので、ルールは存じ上げているつもりです。大臣がやることなすことひとつひとつを党にはからないといけないって言ったら、誰が大臣になったってスピード感を持って大胆な判断はできないと思います」
そして2日午後、自民党農水族の森山幹事長は小泉大臣と面会しました。
自民党 森山幹事長 「まず、コメ離れが起きてはいけませんので、緊急に対応しなければならなかったと思いますし、大臣の対応については、当然のことをしっかりやっていただいたということだと思います」
党との連携は必要としつつ、小泉大臣の一連の対応を評価しました。
コメ価格は安定するのか。政府は5日に関係閣僚会議を新たに立ち上げる予定です。
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