( 296233 )  2025/06/03 06:41:21  
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国会内で講演する自民党の森山裕幹事長=2日午後(今仲信博撮影) 

 

自民党の森山裕幹事長は2日、同党の野村哲郎元農林水産相が随意契約による備蓄米の売り渡しを就任早々に決めた小泉進次郎農水相に苦言を呈したことに関し、「(小泉)大臣は当然のことをした」との認識を示した。農水省内で記者団の取材に答えた。 

 

野村氏は5月31日、鹿児島県鹿屋市の会合で、小泉氏が党の了承手続きの一環として農林部会に諮っていないとし「自分で決めて自分で発表してしまう。ルールを覚えてもらわないといけない」と述べた。 

 

森山氏はこれに対し「時間との戦いだったので、仕方がなかったのだろう」と指摘した。小泉氏と農林部会の連携については「本人(小泉氏)が農林部会長をしていたので、心配はしていない」とも語った。 

 

森山氏はこれに先立ち小泉氏と面会し、安定した食料確保のために今後5年で2兆5千億円程度の事業規模の対策が必要になるとして、予算の獲得を図るよう求めた。党食料安全保障強化本部などが5月下旬に決議していた。 

 

小泉氏は「コメ政策、農業政策が変わるというメッセージがあって初めて、コメの不足感が払拭できる。政府全体で頑張る」と応じた。森山氏は「主食のコメが凶作の時にどう対応するか重要だ」と強調した。 

 

 

 
 

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