( 297523 )  2025/06/08 07:03:46  
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6日も備蓄米を求めて、スーパーには多くの人が詰めかけました。そんななか、小泉農水大臣は外国のコメの「緊急輸入」を検討していることを明らかにしました。コメの高騰に“新たな一手”を繰り出すのでしょうか。 

 

■「あらゆる選択肢を」小泉農水相 外国産米の「緊急輸入」検討 

 

スーパーの前には、開店前から500人が列をなしていました。目当てはもちろん、安い備蓄米です。 

 

備蓄米を購入した人 

「きょう、うちの家内が食べるかどうか。嫌がってるから」 

 

備蓄米を購入した人 

「うれしい、ごはんいっぱい食べられる」 

――備蓄米の値段はどう感じますか? 

「安いけど、これが続くのかしらね、と思っちゃう」 

 

気になるのは、今後のコメ価格の行方ですが業界団体の会長は、こんな見方をしています。 

 

日本農業法人協会 齋藤一志会長 

「(令和)7年産も、JAグループの概算金の大幅値上げがありますので、(令和)7年産も高値で推移するとみています」 

 

小泉大臣に次の一手はあるのでしょうか。 

 

小泉進次郎農水大臣 

「緊急輸入も含めて、あらゆる選択肢を私は持って向かいたい」 

 

備蓄米が底をついた場合、海外からコメを追加で“緊急輸入”する可能性があるとしたのです。 

 

■過去にはコメを緊急輸入も“たたき売り”に… 

 

“緊急輸入”は30年ほど前、実際に行われたことがあります。 

 

記録的な冷夏による不作でコメ不足に陥った1993年。政府は、緊急輸入を決定し、タイ米やカリフォルニア米が続々と日本にやってきました。 

 

特にタイ米は、日本米とは異なる味や食感が敬遠されスーパーでの売れ残りが“たたき売り”されるなど物議を醸しました。 

 

当時のニュースはその様子について… 

 

【1994年3月3日放送のニュース】 

「一方、こちらは今一つ評判が悪いタイ米を知ってもらおうという安売りセールですが、売れるのはカリフォルニア米ばかり。少々、企画がすべった感じとなりました」 

 

売れ残るタイ米の一方で、カリフォルニア米の評判は悪くなかったようです。 

 

 

買い物客(1994年) 

「うまいやね、まずくない」 

「安けりゃいいですよ」 

 

そして、いま再び注目を集めるカリフォルニア米。「イオンスタイル南砂」では、6日朝から5キロ換算3600円ほどで販売が始まりました。 

 

買い物客 

「あ〜、カリフォルニア米。まずくはないけど、やっぱり日本米食べたいね」 

 

買い物客 

「カリフォルニアって書いてあるけど、アメリカのコメもうまいんだよな」 

 

買い物客 

「値段ですよ。庶民は値段ですよ、味じゃないのよ」 

 

民間企業が4月に輸入したコメの量は約6800トンで、前月比で5倍以上と急激に増加しています。 

 

“令和のコメ騒動”は備蓄米放出に加えて、海外からの緊急輸入にまで発展するのでしょうか。 

 

小泉進次郎農水大臣 

「他の産品を見れば、足りないときは当然やってる。鳥インフルエンザで卵がないといったらブラジルから卵入れてますし、聖域なくあらゆることを考えて、コメの価格の安定を実現していく」 

 

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