( 297943 )  2025/06/10 04:36:27  
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小泉進次郎農相(2025年5月) 

 

 小泉進次郎農相は9日の参院決算委員会で、民間が持つコメの在庫量について、政府として把握していないことを明らかにした。「民間在庫の流れ、ストックを正確にどこまで把握できているかについては、農水省自身は謙虚にならないといけないし、むしろ反省するところがあるのではないかと思っている」と、述べた。 

 

 立憲民主党の横沢高徳議員の質問に答えた。 

 

 横沢氏は、農水省が公表しているデータとして、2021年から2023年の3年間、コメの生産量が需要を下回っていることを指摘。「そもそもお米の量は足りているのか」と指摘された進次郎氏は「この資料の中に民間在庫は入っていない。民間在庫を入れたら、圧倒的に需要を供給は上回っているんです」と訴えた。 

 

 一方で「ただ、これをもって胸を張る、というつもりはないのは、この民間在庫の流れ、ストックを正確にどこまで把握できているかについては、農水省自身は謙虚にならないといけない。むしろ、反省するところもあるのではないかと思っているのは、今、中食や外食について、民間在庫の動きは十分に把握し切れていないのが率直なところです」と明かした。 

 

 「例えば、ありがたいことに今、コンビニさんなどはこれだけのスピードで店頭に備蓄米を並べて頂いているが、それだけ早く店頭に並べることができるのは、一定、在庫や設備などをお持ちなのか。そういう普段からの構えというか、そういったことはより精緻に、政府が把握していく必要があると思う。今後、しっかり民間の在庫のデータもしっかりそろえる必要がある」と述べた。 

 

 これに対し、横沢氏は「民間在庫が(データの中に)入っていないということだが、そこをこれまで農水省として把握できていなかった部分を、把握していくことが政府として大事だと思う。一刻も早くスピード感を持って把握していかないと、政策を打つ手段が変わると思う」と指摘し、民間のコメ在庫の把握に努めるよう求めた。 

 

 

 
 

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