( 299148 ) 2025/06/14 06:47:10 0 00 精米工場に搬入される随意契約で放出された備蓄米=宮城県亘理町
農林水産省は11日、放出した備蓄米の品質を検査する「メッシュチェック」について「『任意』になっている」ということは、事実ではない」と発表した。メッシュチェックは金属の網にコメを通して、カビの発生や品質の変化、異物の混入がないことを確認する検査。随意契約に関するパンフレットに「メッシュチェックを行わずに引き渡すことも可能」と記載があり、一部週刊誌がカビの生えたコメが流通する懸念を指摘していた。
貿易業務課によると、備蓄米の随意契約では、法的な義務はないものの、国か買受者のいずれかがメッシュチェックを実施するルールとなっている。パンフレットについては「(検査が行われるかどうか)あいまいに書いていたのは事実」だと表現を修正し、品質確認の実施を徹底するように改めて通知を出した。
同課は「備蓄米は適切な温度管理でカビの発生などのリスクは小さい」と強調。「買受者が『自ら検査するので国のチェックは不要』という場合に国の検査を省略している」とし、「買受者が品質確認を行うことは当然のこと」だと話した。(高木克聡)
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