( 299158 )  2025/06/14 06:52:00  
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FNNプライムオンライン 

 

13日、「イット!」の取材に応じたのは、中古車販売会社「BUDDICA」の中野優作社長です。 

 

中古車販売「BUDDICA」・中野優作社長: 

4月2日ですね。先方の本社にお邪魔して、「お金がなくて(お客に)納車ができてなくて」「従業員にも未払いが起きているから、これを救ってくれないか」という話。 

 

“4月に相談を受けた”と話す相手は今、買ったはずの車が納車されないという被害報告が相次ぐ中古車販売チェーン「カーネル」運営会社のN社長。 

 

中古車販売「BUDDICA」・中野優作社長: 

会ったときの話しぶりとかから、かなり切羽詰まってんだろうなと感じた。 

 

N社長の依頼を受け、中野社長は支援の検討に向け社内にチームを設け、動き出したといいます。 

 

ところが、肝心のN社長の姿勢に疑問を抱くことになったというのです。 

 

中古車販売「BUDDICA」・中野優作社長: 

まず初回の打ち合わせの日にすっぽかされてですね。催促したら「間違えてました」ということで来ないと。翌日も打ち合わせで、追加資料を要求しているんですが来ないと。 

 

さらに提出してきた決算書の内容に、がくぜんとしたといいます。 

 

中古車販売「BUDDICA」・中野優作社長: 

決算書が出てきたのを見て(業績が)良いんですよ!めちゃくちゃ。だから嘘だなと。その情報を出す時点で、え?大丈夫なのって感じ、もうバレるじゃないですか。 

 

信頼関係なしに事業を立て直すのは困難だと判断した中野社長は、車の購入者と従業員を救うための“ある提案”をしました。 

 

中古車販売「BUDDICA」・中野優作社長: 

14店舗あるうちの3分の1分割してくれたら、そのキャッシュで事業を清算して納車だけして、従業員に未払い払ったらどうですか?って提案したんですよ。そしたら「分割はできないんだ」と、なぜですか?って聞いたら「銀行に秘密だから」っていう話が出てきた。じゃあもうどうしようもできませんって言ったんです、僕は。 

 

中野社長の救済提案を受け入れなかったというN社長。 

 

中古車販売「BUDDICA」・中野優作社長: 

おそらく僕と面談した後も、バディカの支援も決まっていると言いながら、いろんな人に支援を引き出そうと多分していた。あのとき多分僕の申し入れを受けてくれてれば、少なくともユーザーさんの車の納車、多分全部できているはず。 

 

「カーネル」の中古車販売を巡る問題について、国はどう対応するのか。 

13日の閣議後の会見で聞きました。 

 

武藤容治経産相: 

(Q. カーネルの納車トラブルについて把握しているか?)報道は承知している。また消費者庁とも連携をしながら、こうした被害を防止する有効な方策についても検討していく。 

 

伊東消費者相: 

消費者庁や国民生活センターでは、これまでも中古車の購入販売や売却等について、事前に契約書をよく確認することなど注意喚起を行ってきた。 

 

各地から今も続々と上がる被害報告。 

新たに判明したのは、車のオークション出品を巡る800万円規模の被害です。 

 

購入したはずの車が納車されないまま閉店状態に陥った中古車販売チェーン「カーネル」。 

 

新たに証言したのがEさんです。 

 

被害者Eさん: 

12月、去年のね、16日に契約をしたんですけど…。 

 

Eさんは2024年12月、カーネル岡山店で2011年式のミニバンを総額45万円で契約。 

 

しかしその店舗は今、ナンバープレートが付けられていない中古車が放置され、従業員の姿はなく、ひっそりとした状態です。 

 

Eさんの車は、約半年がたった今も納車されないままだといいます。 

 

被害者Eさん: 

怒りっていうかは、はっきり言ってふざけすぎてると。 

 

全国の14店舗全てが閉店状態の「カーネル」。 

被害を訴える声は、さらに広がっています。 

 

同じN社長が運営する自動車のオークション代行サイトでも、数々のトラブルが起きていました。 

 

中には、800万円もの被害を訴える人もいます。 

 

被害者Cさん: 

オークション代行と言って、私の希望価格それ以下だと売りませんよっていう金額設定ができる。(希望価格は)800万円。 

 

Cさんは、3月に愛車の高級ミニバンを、希望落札価格800万円でオークションにかけるよう依頼し、車を引き渡しました。 

 

すると…。 

 

被害者Cさん: 

(オークションの)「希望価格以上で売れましたよ」ということで。 

 

“希望以上の額で落札された”との連絡がきたものの、一向に入金されず。 

 

Cさんは、N社長に連絡を取り続けました。 

しかし…。 

 

被害者Cさん: 

「来週何千万入る、何億入る」それが実現してなかった。「払えません」っていうループなんです。 

 

結局、落札代金が支払われないまま、愛車だった高級ミニバンだけを失った格好です。 

 

「イット!」は今回も取材を試みましたが、回答を得ることはできませんでした。 

 

フジテレビ,政治部,経済部 

 

 

 
 

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