( 300023 )  2025/06/18 03:10:53  
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山尾志桜里氏、玉木雄一郎代表 

 

 国民民主党から公認を取り消された山尾志桜里氏の怒りは収まる気配がない。「場合によっては訴訟も辞さない構え」(国民民主関係者)だというのだ。山尾氏を感情的にさせた玉木雄一郎代表の“2つの嘘”とはーー。 

 

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 離党したばかりでなく、かつての仲間を訴えると周囲に漏らしている山尾氏。山尾氏に近い国民民主党関係者は「彼女の怒りもわかる」と同情する。 

 

「玉木さんに誘われたから出馬を決意し、仮公認まで出ていたのです。『これまでに出馬の準備のためにかかった金はどうしてくれるんだ』と話している。ポスターやチラシ、選挙カー、東京・吉祥寺に出したばかりの事務所の開設費用に要した数百万円について、これから国民民主党に請求する予定。もし党が支払いを渋ったり拒否したら、訴訟も辞さない構えです」 

 

 これまで応援してくれた周囲に対しても、申し訳が立たないと話しているという。 

 

「確かに新しく雇われたばかりの秘書はかわいそうです。愛知県選出で立憲民主党の衆議院議員事務所に勤務していた男性なのですが、山尾さんが国民民主から出るというので、わざわざ辞めて馳せ参じているのです」(同) 

 

 山尾氏が怒っているのはこうしたカネや秘書の話ばかりではない。「国民に対して堂々と嘘をついていた玉木氏が許せない」と怒り心頭というのだ。山尾氏が指摘する“嘘”の一つは「記者会見」で玉木氏が語った言葉だ。 

 

 6月3日、玉木氏は山尾氏が未だ記者会見を開いていないことを記者から問われ、こう答えた。 

 

「候補者は本当に自分が当選しようと思っているのであれば、疑問にしっかり答えていく責務がある。必要であれば会見をすると思うし、すべきであると本人に伝えています」 

 

 山尾氏はこれについて「真っ赤な嘘」と主張しているという。 

 

「山尾氏さんは早い段階から、記者会見を開きたいと玉木氏に繰り返し申し入れてきた。それに対し、ずっと待て、待てと止めてきたのが玉木氏です」(同) 

 

 この段階で山尾氏はすでに玉木氏の“変節”に気づき始めたのだろう。会見がダメなら単独インタビューならいいだろうと、旧知の産経新聞記者のインタビューを受けたのだ。4日、記事は配信されたがそこで山尾氏は玉木氏に“ジャブ”を打っていた。 

 

「玉木氏から誘われて出馬を決意した、はっきり明かしていました。今更なかったことで済まされると思うなよ、と牽制をする目的があったのでしょう」(同) 

 

 

 もう一つ、山尾氏が許せないと憤っている玉木氏の“嘘”は公認取り消しが発表された後のSNS投稿だ。12日、玉木氏はXにこう投稿した。 

 

〈ご支持いただいている皆さんに対してだけでなく、山尾さんに対して大変申し訳なく思っております。本人にお詫びしました〉(玉木氏のXより) 

 

 だが、山尾氏は「謝罪など一切受けていない」と周囲に話しているのだ。 

 

「実際は、携帯のメッセージで一言“ごめんね”と来ただけのようです。山尾さんは『これのどこが謝罪だ』『こんな不誠実な男を信じた自分がバカだった』と憤っています」(同) 

 

 かくして尾が引きそうな気配が出てきた「山尾ショック」。本人はこれで引き下がるつもりはなく、「無所属でも国政復帰を果たそうと模索している」(同)とのこと。だが、玉木氏を「嘘つき」呼ばわりすることは山尾氏にとってブーメランになりかねない。 

 

 記者会見で「8年前に話したことは事実」と改めて不倫関係を否定した山尾氏の言葉を“嘘”と思っている国民が大多数だからである。 

 

デイリー新潮編集部 

 

新潮社 

 

 

 
 

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