( 300068 )  2025/06/18 03:59:47  
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警視庁の警察官が自転車の利用者に安全走行を呼びかけた=2022年10月19日午前8時36分、東京都港区高輪3丁目、御船紗子撮影 

 

 来年4月1日から導入される自転車の交通違反に関する反則切符(青切符)の反則金額が正式に決まった。反則金は3千~1万2千円で、対象は16歳以上。警察庁が実施したパブリックコメント(意見公募)には歩道通行に関する意見が多くを占め、車道は安全ではなく「歩道通行禁止はおかしい」との意見が目立ったという。警察庁は「危険な違反などを青切符の対象にする」としている。 

 

 道路交通法施行令の改正案などについて5月24日までの1カ月間意見を募り、警察庁が17日発表した。反則金の額が原付きバイクと同じことに「高すぎる」「安すぎて抑止につながらない」との意見がほぼ同数あった。意見公募を経て警察庁は、スマートフォンなどを手に持って使用する「ながら運転」1万2千円、逆走や歩道通行6千円、横に並んで走る「並進」や2人乗り3千円など、原案通りの額とした。 

 

 青切符は、比較的軽微な違反を対象に、違反者が反則金を納めれば刑事罰を科さない制度。酒気帯び運転や酒酔い運転、あおりなどの妨害運転など悪質な違反は従来通り、刑事罰の対象となる交通切符(赤切符)で対応する。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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