( 300945 )  2025/06/21 04:10:18  
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自民「2万円給付&年収100万円増」参院選の公約発表 20万円給付8人家族「もやもや」 

 

 自民党が参議院選挙の選挙公約を発表しました。すべての国民に2万円を給付するほか、2030年度に年収100万円アップを盛り込みました。 

 

自民党 小野寺五典政調会長 

「物価高騰や米国の関税などに直面するなか、『日本を動かす』というアクティブな文言に加え、『暮らしを豊かに』という政治にとって重要な使命であり、我々の目標でもある事柄を掲げることといたしました」 

 

 パンフレットには凛々しい表情で演説する石破茂総理大臣の写真。「日本を動かす」「暮らしを豊かに」という文言が並びます。具体的には「2万円給付」です。 

 

小野寺政調会長 

「子どもや低所得者世帯の大人の方々には、1人4万円。その他の方々には、1人2万円の給付金を給付する旨、記載をいたしました」 

 

 例えば、夫婦と子ども2人の4人家族なら12万円、年金暮らしで住民税非課税の夫婦なら8万円です。減税ではなく給付を選択した理由はこう話しました。 

 

小野寺政調会長 

「消費税減税は一見よさそうに見えても、実は所得の低い方々には恩恵が薄く、高いものをたくさん買える高所得者ほど得をする性格を持っております。困っている方々や子育て世帯への重点配分が容易であり、速やかに始められる給付という方式を政策判断として選択いたしました」 

 

 他にも、2023年度の平均年収は420万円ですが、2030年度には100万円アップの520万円を目指すことも目標に掲げ、2040年までに名目GDPを1000兆円に拡大し、国民の平均所得を5割以上引き上げることも盛り込まれました。 

 

 街の人はどう考えているのでしょうか? 

 

 迫田佐智子さん(46)は8人家族。22歳の大学生から、下は15歳の高校生までの子どもたちと一つ屋根の下で暮らします。 

 

 2万円の給付についてはこう話します。 

 

「もらったらうれしいけど、何の2万円なんだろうというのは、すごくもやもやします。子どもが多い分、いろいろな恩恵を受けていることも事実。そうやって子育てをしてきた部分で、消費税をなくしたらいいのかという問題ではないことも感じています」 

 

 自民党の公約が実現すれば、6人は2万円、子どもは4万円で合わせて20万円が給付されることになりそうです。 

 

 19日の夕食はトンカツや鶏肉とブロッコリーの炒め物など。育ち盛りの高校生の四男(15)はトンカツと一緒に丼いっぱいのご飯を頬張ります。 

 

 今年4月の食料費・外食費は24万9076円。去年の同じ月と比べておよそ4万円も増えました。最大の原因は…。 

 

「コメですね。予算を決めて(買い物に)行ってもその中で収まっていたんです。(おかずを)買わないといけない費用、プラスコメ代。財布を別にしないと足りない。こんなに影響が出てくるとは思わなかった」 

 

 一日に炊く量は10合。5キロのコメが1週間も経たずになくなります。現状の5キロ4500円は家計に大きな負担です。 

 

 20万円が給付されればありがたいとしながらも…。 

 

「特に私たち世代(40代)や夫の世代(50代)からすると、働けば損をしていくような世代の人をもう少し優遇してもらう。今、一番日本を元気にさせないといけないのは、私たち世代じゃないんですかね」 

 

(「グッド!モーニング」2025年6月20日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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