( 301540 )  2025/06/23 04:36:08  
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第1党が確実となり、報道陣の取材に応じる都民ファーストの会の森村隆行代表=22日午後、東京都青梅市(鴨志田拓海撮影) 

 

任期満了に伴う東京都議選(定数127)は22日、投開票された。東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が、自民党から第1党の座を奪還した。自民はパーティー収入不記載事件の逆風で、獲得議席は告示前の30を大きく割り込んだ。国民民主党と参政党が初の議席を獲得した。公明党は36年ぶりに落選者を出し、9回連続の全員当選はできなかった。自民、都民ファ、公明党で構成する「知事与党」は過半数を維持した。 

 

今回の都議選は平成以降で最多となる295人が立候補し、物価高対策や子育て政策などを巡って論戦を繰り広げた。各党は7月の参院選の前哨戦として国政選挙並みの態勢で臨んだ。 

 

自民は現職都議16人に派閥パーティー収入不記載事件と同じ構図が発覚、幹事長経験者6人の公認を見送り、候補者は前回選より18人少ない42人にとどまった。 

 

都民ファは37人を公認し、選挙期間中、連日小池氏の応援を受け、第1党への復帰を目指した。 

 

立憲民主党と共産党は定数3以下の選挙区で候補者を住み分け、立民は現有議席を上回った。 

 

国民民主は11議席以上の獲得を目指したが、「台風の目」とはならなかった。 

 

昨夏の都知事選で次点だった前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が立ち上げた地域政党「再生の道」は、42人を擁立したが、全員落選した。 

 

日本維新の会も全員落選が確実となった。 

 

都選挙管理委員会によると、期日前投票者数は172万9224人で、前回より約30万人多かった。12日時点の選挙人名簿登録者数は1155万1505人。投票率は47・59%だった。 

 

 

 
 

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