( 302030 )  2025/06/25 03:27:43  
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選挙で投票箱に1票を投じる人=福岡市中央区で2024年10月16日午後2時57分、矢頭智剛撮影 

 

 7月の3連休の中日に参院選が行われることになった。 

 

 小中学生はちょうど学校の夏休みが始まる時期と重なり、家族連れで旅行に出掛ける人も多いとみられる。 

 

 投票当日に投票所へ足を運びづらくなるとの声もあり、投票率に影響する可能性がある。 

 

 投開票作業のため人手を確保しなければならない自治体の選挙管理委員会からは愚痴も漏れる。 

 

 ◇史上初のケース 

 

 石破茂内閣は24日、参院選を7月3日公示、同20日投開票の日程で行うと閣議決定した。 

 

 20日が日曜日、21日が「海の日」で祝日のため、3連休の中日が投票日となる。 

 

 総務省によると、参院選が連休中に行われるのは史上初のケースだ。 

 

 有権者はどう考えるのか。 

 

 「連休の中日だと投票率も下がるのではないでしょうか。連休の真ん中ではなく、もっと後ろにずらすなどしてほしかったです」 

 

 東京都足立区に住む小川敦子さん(79)はそう疑問を呈す。 

 

 自らは選挙で棄権したことは一度もなく、必ず投票所に足を運んでいるという。 

 

 「投票率が下がっているのに、その選挙が有効だというのは私はおかしいと思います。いろんな思いの人が大事な1票を行使できる日にしてほしいです」 

 

 ◇選管は「期日前投票」呼びかけ 

 

 選管はどう見ているのか。 

 

 埼玉県飯能市では、参院選と同日選で市長選を予定している。 

 

 選管の担当者は「連休の中日ではありますが、有権者が足を運びやすいので参院選と日程を合わせました。経費削減の面もあります」と話す。 

 

 投票率については「連休で出掛けやすいので、多少は影響はあるかもしれません。期日前投票を呼びかけたい」としている。 

 

 ただ、ある選管からは愚痴も漏れる。 

 

 投開票日には開票作業などで多くの職員が必要となるが、出勤を断られるケースも出ているという。 

 

 この選管の担当者は「職員から『連休で予定を入れている』と出勤を断られました。他の日程なら対応してくれたかもしれませんが……」【松本ゆう雅】 

 

 

 
 

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