( 303110 ) 2025/06/28 07:38:47 0 00 北九州市小倉南区の小学校で23日、体育のプール授業を受けた児童25人が手に湿疹やしびれなどの症状を訴えた事故で、北九州市教育委員会が会見した。 原因について、プールサイドに手をついたことによる「圧迫痕」の可能性があると説明している。
提供:北九州市教育委員会
小倉南区上吉田の高蔵小学校では6月23日、体育のプール授業を終えた5年生と6年生の児童46人のうち、22人が手に湿疹症状があり、そのうち1人がしびれを訴えた。 また、このほか3人が腹痛を訴えた。 症状を訴えた児童25人は全員軽症だった。
この事故について27日、北九州市教育委員会が会見し、原因は、プールサイドに手をついたことによる、圧迫痕の可能性がある、と説明した。
高蔵小学校のプールサイドは、滑り止めという安全上の理由からコンクリートの上にプラスチックタイルを貼った構造になっていて、児童がタイルに手をついた場合、赤い圧迫痕が残る可能性があることを確認した、としている。
手の症状を訴えて病院に搬送された児童については全員が手のひらや手根部に症状があったという。 検査・診断の結果、医学的な異常はみられず、投薬や治療行為はなかった。
今後、医師らに医学的な見解を求める方針。
腹痛を訴えた児童がいたことについて、北九州市教委は「腹痛は少人数だった。プールで体が冷えて腹痛を訴える児童もいる。(圧迫痕とは)別ものであると考えているが、医学的な見地で意見をいただこうと思っている」としている。
また、周辺の樹木や植物について調査したところ、有害物質や有害な虫は確認されなかったという。
北九州市は現在、150校でプールの水質を調査していて、異常なく安全が確認されたら、高蔵小学校以外の学校では6月30日から水泳の授業を再開するとしている。
高蔵小学校については心理的な影響を考慮して、今季学校のプールは使わず、民間や市立のプールで授業を行う。
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