( 303115 )  2025/06/28 07:44:47  
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 サヨナラ負けを喫し、高寺の肩に手をやりながら引き揚げる佐藤輝(撮影・田中太一) 

 

 「ヤクルト4-3阪神」(27日、神宮球場) 

 

 阪神がリーグ戦再開初戦、最下位・ヤクルトに痛恨のサヨナラ負けを喫した。3点リードで迎えた七回、先発の村上が2本塁打で同点に追いつかれると、最後は九回に適時失策で敗れた。 

 

 先頭の岩田を一ゴロに打ち取ったかに思われたが、投内連系が乱れて内野安打に。それでも続く並木の送りバントを好フィールディングで阻止。だが1死から武岡に犠打を決められると、高寺が三ゴロを後ろにそらし、痛恨の適時失策となった。 

 

 試合は0-0で迎えた四回に動いた。先頭の中野がこの日チーム初安打となる中前打でチャンスメーク。続く森下の打席で藤川監督はヒットエンドランを仕掛けた。一塁走者の中野がスタートを切る中、森下は三塁線へのゴロを放った。これを捕球した三塁・武岡は一塁へ送球。中野は隙を突いて一気に三塁に向かった。 

 

 一塁を守るオスナは三塁走者を刺すため、ベースを離れて送球を捕球した。勢いよく三塁に投げ返したが、痛恨の悪送球。左翼ファウルグラウンドを転々とする間に、中野が一気にホームへ生還した。森下は18日のロッテ戦(甲子園)以来4試合、実に20打席ぶりの安打でトンネルを脱出。さらに2死一、二塁からヘルナンデスが中前適時打を放ち貴重な追加点を奪った。 

 

 六回には1死から大山が四球で歩き、小幡が左前打で続いて一、二塁。ヘルナンデスの投ゴロの間に二、三塁とすると、坂本の打席で捕手・古賀がパスボール。阪神に3点目が入った。 

 

 一方、先発の村上は雨で約20分の中断を挟みながら、尻上がりに調子を上げる粘りの投球。三、四、五回と続けて得点圏に走者を置いたが、ホームだけは許さなかった。それでも七回だ。1死後、並木に左翼越え本塁打を浴びると、2死から内山に中前打を許す。さらに続くオスナに対して1-1から3球目、高めに浮いたカットボールを左翼スタンドに運ばれた。 

 

 結果的に7回を投げ、8安打3失点で降板。8勝目を目前にした中で、悔いが残る投球になった。交流戦は3試合に投げて白星がなく、これで登板4試合連続で白星から遠ざかるなど、苦しい投球が続いている。 

 

 阪神は交流戦の最終戦、ソフトバンク戦から連敗。2位のDeNAも敗れ、ゲーム差は3・5のままだが、逆転負けで後味の悪い一戦になった。 

 

 

 
 

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