( 303230 )  2025/06/29 04:43:44  
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参院選に向けた決起集会であいさつする音喜多駿元参院議員(撮影・中山知子) 

 

 参院選(7月3日公示、20日投開票)東京選挙区に日本維新の会から立候補する元参院議員の音喜多駿氏(41)は28日、東京都内で支援者らを集めた決起集会を開いた。持論の社会保障制度改革を訴え、「私は嫌われているかもしれないが、『アリの一穴』を目指す」と述べ、国政復帰リベンジの戦いへ並々ならぬ意欲を示した。 

 

 音喜多氏は昨年の衆院選東京1区に、参院議員を辞して立候補したが落選。その後、「社会保険料引き下げを実現する会」を立ち上げ、発信を続けてきたが、5月に維新公認で東京選挙区への出馬が決まった。 

 

 音喜多氏は、「12年政治家をやる中で、5回選挙をやって3勝2敗。次が6回目の勝負になりますが、これまでで最も難しく、最も大義を背負った戦いになると思っている」と主張。「私は嫌われているし、維新も東京ではなかなか支持が拡大しているとは思わないが、それでも今日、みなさんに足を運んでいただいたのは、社会保険料の引き下げ、持続可能な社会保障制度をつくる1点への期待と思う。今までだれも突き抜けられなかった社会保障制度改革、年金制度、医療制度を掲げて勝ち抜くことと確信している」と、立ち見も出た場内を見渡して訴えた。 

 

 社会保険料引き下げなどの社会保障改革をめぐり「これまで、政治家は議論の努力から逃げてきたのではないか。落選するのが怖いから目をそむけ続けてきた。でも私は逃げたくない」と述べ「私も昨年、落選を経験したが、1回、2回、落選することが何ですか。伝わるまで言い続けましょうよ。3回、4回やっていけば、今の社会保障制度や年金制度、医療制度を作り替えていこうという思いが必ず届くと思っている。その勝負を、今回の参院選でやりたい」と述べた。 

 

 今回の東京選挙区は7議席を争う戦い。音喜多氏は「(当選に)必要な得票率は(全体の)10%ほど。衆院選は1人しか受からないが、今回は(数字上では)9人に嫌われたとしても1人に好かれれば通ることができる」として「まさにアリの一穴。10人に1人が、音喜多も維新も嫌いだけど社会保険料だけは下げてくれ、と言ってくれれば、その一穴が必ず次につながる」と述べ「アリのひとかみ、巨象を倒す、の戦いだ」と声をからした。 

 

 会合には、東京・海城高の先輩で、2012年に東京維新の会を立ち上げた柳ヶ瀬裕文参院議員も「おと・やな」コンビとして出席。19年参院選東京選挙区で初当選し、改選となるが、今回は選挙区ではなく比例代表からの出馬に。6人を擁立しながら議席を獲得できず、持っていた1議席も失った22日の東京都議選を「惨敗。非常に衝撃を受けた」と振り返った上で「社会保険料引き下げの議論の先頭に立ち、本当のことを言ってきたのが音喜多駿。チャレンジしていなければ、生きていけない男。衆院選は残念な結果だったが必ず参院選で勝ち抜き、みなさんとの約束を実行する」と激励。「おと・やな」コンビのダブル当選に、意欲をみせた。 

 

 

 
 

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