( 303235 ) 2025/06/29 04:48:47 0 00 東京都内で街頭演説をし、囲み取材を受ける蓮舫党参院全国比例総支部長(撮影・増田悦実)
参院選(7月3日公示、20日投開票)に立憲民主党から比例代表に立候補することになった元参院議員の蓮舫氏(57)は27日夕、東京都内で報道陣の取材に約20分間応じた。
昨年7月の東京都知事選で落選後、1年ぶりの選挙戦となり「街頭に立つのが怖くなっていた。今はほっとしている」と述べた。一方、国政再挑戦について党内から批判も出ていることを指摘されると「そういう指摘を受けることは、これからもうちょっと謙虚にならなければなあと思う」と口にした。
蓮舫氏は昨年の都知事選後のインスタグラムで、「国政選挙(への立候補)はもう考えていない」「120万を超える人が『蓮舫』と書いてくれた。これで国政に戻ったら渡り鳥みたいだ」としていたが、一転して国政再挑戦に。取材では、1年前の言葉との矛盾への説明を再三求められた。 蓮舫氏は、昨年の都知事選で敗れた後「喪失感、お約束したことが実現できなかったという思いがあった。くやしさ、無力さが申し訳なく、そのときに(再び国政選挙に)出ますか? と言われたらどう思います?」と記者に逆質問。「言葉が出なかったので、『(国政は)いったんピリオド』と言わせていただいたが、この1年間政治を見てきて、いろんな人と話をさせていただき、国会で使っていただきたい、使っていただければ仕事でお返しできるという確信に至った」と、主張した。
その上で「(国政再挑戦は)1年前の声とは違う道を選択したかも知れないが、ちゃんと話をして、私の言っていることは、『もう1歩前に進める』意味だったということをご理解いただければと思います」と口にした。
インスタでの発言と矛盾するのではないかとの指摘には「ただ単に、謙虚に受け止めるしかない」とした上で「言葉を大切にする政治家として、発信に思いが欠けていたなというのは、すごく思っている」と述べた。一方で「ただ私の精神的状況をみた時に、弱かったと思っている。これからの発信は、本当に気をつけようと思います」とも口にした。
同僚だった立民の参院議員から、今回の立候補に疑問の声がSNSで出ていると指摘されると「見させていただかないと、人間関係もある。お答えは難しい」とした上で「比例であろうと労組であろうと、選挙区であろうと、仲間。政策は同じ方向を向いている。政権交代を目指している仲間なので、いっしょにやっていけると思っている」と訴えた。
また、自身の再挑戦への反対の声もあると指摘されると「私の不徳の致すところ。こう言うことを言うと政治家っぽいんですけど」とした上で「直接私に電話してきて『(出馬を)やめた方がいい』と言った方は、ひとりもいなかった」と主張。「報道などでは知っているが、私がそれに対して思いを言うのは、また聞きになるので、お答えするのは難しい」として、反応はしなかった。
国政復帰を決めたきっかけの1つは、高額療養費の自己負担引き上げをめぐる石破政権の迷走だったという。また、盟友でもある辻元清美参院議員から、春ごろ「私ほど落ちた経験をした人はいない。そんな私が言うのだから、蓮ちゃん、戻ってきたら?」と言われたとし「その言葉が重かった。そのあたりから(再挑戦を)真剣に考えた」と述べた。
都知事選落選後に処分したとしていた、トレードマークの白ジャケットについては「半分は残しています」と明かした。また、比例代表で戦う今回は、名前を「れんほう」とひらがなにするとし、これまで使わなかったタスキも初めて着けると述べ、「『ニュー蓮舫』なので」と、語った。
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