自民党の森山裕幹事長は、奈良県五條市での講演で、野党が提唱する消費税減税に対抗する姿勢を示し、「消費税を守ることが重要」と強調した。また、自民党が掲げた国民1人当たり2万円の給付については、食料費にかかる年間の消費税負担に基づくと説明した。石破茂首相も、食費の物価上昇を考慮して数値を算出したと述べている。(要約)
自民党の森山裕幹事長=2023年12月
自民党の森山裕幹事長は29日、奈良県五條市で講演し、多くの野党が物価高対策として参院選公約に盛り込んだ消費税減税に対抗する姿勢を強調した。「何としても消費税を守り抜く。代替財源を示さずに、消費税を下げる議論だけをするのはポピュリズムの政治だ」と述べた。
自民が公約で掲げた国民1人当たり2万円給付の根拠については、食料費にかかる1年間の消費税負担額だとした。石破茂首相は28日の講演で食費の物価上昇率から算出したと説明していた。