( 303673 )  2025/07/01 03:04:38  
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自民党の森山裕幹事長は、鈴木宗男氏の会合で消費税の必要性を改めて強調し、批判を受けた発言について持論を述べた。

森山氏は消費税が社会保障を支える重要な税制であると主張し、野党の消費税減税提案に対し、具体的な財源を示さないのは populism(大衆迎合主義)だとの考えを示した。

彼はまた、給付金政策の背景として消費税負担を挙げ、鈴木氏が参院選に立候補することに期待を寄せ、選挙に勝利したい意向を表明した。

(要約)

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鈴木宗男氏(左)の会合であいさつする自民党の森山裕幹事長(撮影・中山知子) 

 

 自民党の森山裕幹事長は30日、東京都内のホテルで行われた鈴木宗男氏の会合に出席した。あいさつの際、自身の発言が大きな批判を浴びている消費税の必要性をあらためて訴え、持論を口にした。 

 

 森山氏は29日に奈良県五條市で講演した際、参院選(7月3日公示、20日投開票)に向けて多くの野党が消費税減税を公約に掲げていることを念頭に「何としても消費税を守り抜く。代替財源を示さずに、消費税を下げる議論だけをするのはポピュリズムの政治だ」などと指摘し、SNSなどで強い批判を浴びている。自民党は消費税減税ではなく、国民一律2万円の給付と、子どもと住民税非課税世帯の大人に2万円を追加する現金給付を公約に盛り込んだ。1人2万円の根拠について、森山氏は講演で「食料費にかかる1年間の消費税負担額」と説明している。 

 

 森山氏はこの日のあいさつで「私は今、幹事長として消費税制の問題について、いろいろ考えさせられます」と告白。「消費税という税制は、国民から評判が悪いものだと分かるが、これがあるからこそ社会保障がなんとかなっている」と、あらためて持論を訴えた。 自身の幼少時に「大きな手術を受けないといけない人がいた時はまず、医療費をどう工面するか考えた。『田んぼを売ったら食料がなくなる』『山を売ってお金を準備するか』と言いながら命をつないできたが、社会保障制度が充実し、今はお金にそう心配をしなくても命をつなげる国になった。それは、社会保障が充実しているからできたことだと思う」と主張。「消費税という税制は、国民から評判が悪い。しかし、これがあるからこそ社会保障が、何とかなっている」とも主張した。 

 

 野党から、消費税廃止や減税を訴える声があることに触れた上で「社会保障の財源、地方自治体の財源をどこに求めるのか、おっしゃらない議論の方が多いように思う」と主張。「消費税は、社会保障を担保している税制と、どうかご理解をいただきたい」とあらためて訴えた。 

 

 宗男氏は23年ぶりに自民党に復党し、7月3日に公示される参院選(7月20日投開票)比例代表に立候補を予定している。森山氏は自民党への逆風を念頭に「こういう難しい時に戻っていただいたことに心苦しい思いもあるが、鈴木先生なら正論でしっかり戦い抜いていただけると思う」と述べた。北海道が地盤の宗男氏に、自民党の北海道選挙区の2議席獲得への協力も呼びかけ「何としても参院選で勝利させていただき、正直な政治を貫ける自民党になりたい」と述べた。 

 

 

 
 

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