( 304248 )  2025/07/03 04:03:24  
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埼玉県川口市で、県議や市議がクルド人からの嫌がらせに対して告訴を行ったことを受け、参加者が記者会見を開いた。

告訴した高木功介県議らは、過去に被害を受けた住民の思いを代弁する形で告訴に至った経緯を説明した。

記者からはクルド人への差別に関する質問が寄せられ、会見は約1時間40分に及んだ。

また、記者が問題の複雑化に関与しているとの意見も出た。

奥富市議は差別問題に真剣に向き合うことの重要性を強調した。

(要約)

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記者会見する(左から)奥富精一、高木功介、諸井真英の各氏=1日午後、衆院第2議員会館 

 

埼玉県川口市の県警武南署で先月、県議らの車をトルコの少数民族クルド人らが取り囲んで怒声を浴びせるなどした騒ぎで、クルド人らを刑事告訴した県議と市議らが1日、東京都内で記者会見し、「被害に遭っても黙殺され泣き寝入りしてきた住民の思いも込めて告訴した」などと語った。 

 

記者会見には、告訴した高木功介県議、奥富精一川口市議と、当日に別行程で同じ視察に参加したという諸井真英県議が出席。高木氏がフリー記者や新聞社の記者ら約40人を前に、告訴に至る経緯を説明した。 

 

質疑応答では、一部の記者が「クルド人を盗撮していないのか」「クルド人への差別や偏見が拡大している」「責任をどう感じているか」といった質問を繰り返し、会見は1時間40分に及んだ。 

 

■問題をこじらせているのは記者 

 

会見には、記者のほかに川口市民も参加。「クルド人の問題をこじらせているのは、あなたたちジャーナリストの皆さんです」と訴えると、記者たちは黙って聞いていた。 

 

奥富氏は「いままで、こうした被害があっても警察や司法など、さまざまなところで黙殺されてきた事実がある。みんな泣き寝入りしてきた事実がある。今回、私たちがこうした被害に遭ったことで、泣き寝入りしてきた人たちの思いも込めて、今回はしっかりと告訴させていただいた」と説明。 

 

その上で「地域が困っている一つ一つの問題に見て見ぬふりをし、差別やヘイトという言葉を覆いかぶせるのではなく、一つ一つ問題を解決していこうとする先に、真の共生というものはようやく語れるようになるのではないか」と述べた。 

 

 

 
 

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