( 304520 )  2025/07/04 03:10:01  
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ラサール石井氏(2025年7月3日撮影) 

 

 2025年7月3日に公示された参院選(20日投開票)で、社民党から比例代表で立候補したタレントのラサール石井氏(69)が、東京・新宿で第一声を上げた。消費税の廃止を強く訴え、「社民党がなくなったら日本の底が抜けてしまうんです!」と危機感を示した。 

 

■「社民党をなくさないでください」 

 

 社民党は7月3日、東京都新宿区のJR新宿駅南口で街頭演説を行った。まず、福島瑞穂党首が選挙カーに上がり、参院選が「自民党政治を終わらせる選挙」であると同時に「社民党の生き残りをかけた戦いです」と訴えた。 

 

 福島氏は、参院選の公約として、(1)食料品の消費税率を即時0%にする(2)最低賃金を全国一律1500円にする(3)社会保険料を半額にする(4)月10万円を給付する最低保障年金制度を実現する――などを説明。 

 

 公選法では、政党要件として(1)国会議員5人以上(2)直近の衆院選か参院選で全国を通じた得票率が2%以上、のいずれかを満たすことを求めている。社民党はすでに(1)を満たしており、(2)が満たせなくなれば要件を失う。福島氏はこの点に触れて、「国会に社民党が必要です。社会民主主義で平和の社民党が必要です。どうか大きく広げてください。社民党は面白くなります。政治を変えます。あなたを変えます」と投票を呼びかけた。 

 

 その後、ラサール氏が演説。「どうも、社民党から全国比例で立候補しましたラサール石井です!」とあいさつした。消費税を廃止するべきだと訴え、「最初に『廃止すべき』と大きな目標を掲げれば、折り合いをつけて、食料品の税率が0%になるか5%で収まるか。徐々にでもいいからなくしましょう」と述べた。 

 

 また、外国人を排斥したり「弱い者」を差別したりする行為に危機感を示した。ラサール氏が「何が『日本人ファースト』ですか?人間にファーストもセカンドもないんですよ。みんな同じなんです!」声を張り上げた。「日本人ファースト」を掲げる参政党を念頭に置いた主張に、聴衆から「そうだ!」と拍手が起こった。 

 

 最後に、社民党について次のように訴えた。 

 

「社民党は、社会主義や共産主義の国を作ろうなんて思っていません。資本主義の中で民主主義が行き渡る国を作ろうと思ってるんです。社民党がなくなったら、日本の底が抜けてしまうんです!いま政党要件2%を必死に頑張って何とかしようと思っています。何とか社民党をなくさないでください。そして、本当に道を歩いているだけで、知らず知らずに笑顔が出るような生活を取り戻そうじゃありませんか」 

 

 

 
 

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