( 304620 )  2025/07/04 05:04:29  
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応援演説を行う自民党総裁の石破茂首相=3日午後3時37分、兵庫県尼崎市(恵守乾撮影) 

 

3日に公示された参院選は、衆院で少数与党となっている自民、公明両党が、非改選議席を含む参院の過半数(125議席)を維持できるかが最大の焦点だ。与党には計75人の非改選議員がいるため、50議席を獲得すれば過半数に達する。このラインを下回れば石破茂首相(自民党総裁)の責任論が噴出することは避けられず、連立の枠組み拡大も現実味を帯びる。 

 

■自民単独過半数は攻防ラインにならず 

 

自民単独で過半数に達するには改選過半数の63議席が必要となるが、現実的な攻防ラインにはなりにくいという観測がもっぱらだ。自民ベテランは「自公政権への逆風は厳しい。焦点は『与党で50議席プラスアルファ』を達成できるかどうかだ」と指摘する。 

 

首相は2日の討論会で、与党の過半数維持を「必達目標」として掲げた。達成できなかった場合の自身の進退については明言を避けたが、「結果はいかなるものであろうとも真摯に受け止める。厳粛に受け止める」と説明した。 

 

■野田氏には「熱量乏しい」批判も 

 

獲得議席が50を割り込めば自公は衆参そろって少数与党となるため、今回の参院選は実質的な政権選択選挙ともいえる。 

 

ただ、立憲民主党の野田佳彦代表は「与党の改選過半数割れ」を目指すとし、参院全体の過半数割れは「あわよくば」の目標にとどめている。立民中堅は「あまりに熱量が乏しい」と不満を口にした。(松本学) 

 

 

 
 

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